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「ごめんなさ……こんな、僕……体、おかしい……」
「おかしくない。叶多は……可愛い」
恥ずかしそうに謝罪しながら、掌で顔を覆い隠そうとしている叶多の手首を掴み、内緒話のように告げると、驚いたように開かれた目から大粒の雫がポロリと零れた。
「こんな……ど…して?」
感じすぎている自分自身に戸惑いを覚えたのだろう……震え始めた華奢な身体は艶を纏って儚げに見える。
「大丈夫、俺も……ほら」
「……あっ」
なるべく不安を取り除きたいと悠哉が身体を密着させると、きっと驚いたのだろう……小さく声を上げた叶多は恥ずかしそうに、だけど視線は逸らさないまま、「ありがとう」の形に口を動かした。
「お前、本当に……」
そんな風に面と向かって素直に言葉にされてしまうと、それはそれで恥ずかしくなった悠哉の頬にも熱が集まる。
「楽にしてろ」
今はただ……快楽だけを叶多の体に植え付けたくて、悠哉が一言そう伝えると、従おうとするかのように、背中を掴む彼の掌からゆっくりとその力が抜けた。
「いい子だ」
「……ん、うぅ」
あやすように頬へとただ触れるだけのキスを落とし、汚れてしまった彼のズボンを下着とまとめて取り払う。
「そんなに……見ないで」
纏う物を全て無くした叶多は身体を横へと向け、局部を隠す素振りを見せるが、太股をギュッと掴んだ悠哉にその行動は阻止された。
「沢山、出たな」
萎えてしまったペニスの上、叶多自身の白濁によって汚れた箇所へと手を伸ばし……滑り気のあるその液体を指の腹で掬い上げると、悠哉はそれを口許へ運びペロリと舌を這わせて舐める。
「や、汚い……」
「汚くない」
潤んだ瞳でこちらを見上げ、尚も身体を捩ろうとする叶多のペニスを掌で包み、身体を後ろにずらした悠哉はなるべく優しい声音で告げると、そのまま身体を折り曲げて……その先端へとそっと口づけた。
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