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次のクライミングで桐嶋たちに追いつき、登り棒、ターザンロープなどを経てゴールにたどり着いた。タイムは19分23秒。早いのか遅いのかはよく分からないけれど、良い運動になったと思う。 その後はこのまま1時間半ほど自由行動ということで、みんなとりあえず近くのベンチで休憩している。 「堰!でかいのに挟まれて全然どこに居るのか分かんなかったけど、大丈夫だったか?」 ゴール担当の先生にタイム申告とストップウォッチ返却を済ませた桐嶋が走り寄ってきた。合流するまでは俺の方からも桐嶋たちが見えなかったので、笑って頷く。 「大丈夫。楽しかったね」 「楽しかった!次難しいの行こうと思うけど堰は?一緒に行かねー?」 「うーん、俺は」 どうしようかな、と悩んでいると不意に桐嶋がドアップで左目に映った。 「なあこの眼鏡って色付いてる?」 「ブルーライトカットだから、少しは……」 「眼鏡取ってみて」 突然何を言うのか。この距離で眼鏡を取るとコンタクト入れてるのが分かってしまう。眼鏡をしている上にコンタクトを入れてるなんて、不自然に思われる。 「なんで」 応じず身を引くと手が伸びてきたけど、あ、という顔をした後すぐ戻された。 「……目赤くなってねえ?」 「え、そうなの?」 痛みはないけれど、言われてみれば違和感はなんとなくある。砂でも入ったのかもしれない。コンタクトを外して鏡を見ないことには分からないので、コテージに戻って確認した方が良さそうだ。

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