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第3話

小さな個人用のキッチン サリューンがお菓子などを作っていた 今日は雪の中 仕事の為にお出かけ中のアジェンダ王 すでに菓子は何個か出来上がってる  リンゴのタタンタルト アーモンドミルクのババロア ベリー類のタルト 紅茶のケーキなどなど 「うふ~美味しそうですね 僕のサリューン様」 「僕が小さい頃は 沢山お菓子を作ってくれて いつも楽しみでした~♡」 嬉しそうに黒い尻尾をフリフリさせながら 黒猫耳の美形の少年が覗き込む サリューンの場合 成長を止められたので 彼の方が背が高く 少し年上に見える 「はいはいアラシャ お前の分もちゃんとあるから」やれやれという表情のサリューン 泡だて器でお菓子の材料を手慣れた動作で混ぜてる 「うふふ~私も食べたいですう サリューン様」 黒猫耳に尻尾 アラシャによく似た少女 やはり尻尾をふりりん 「アシャ叔母様 太りますよ」「何よアラシャ そっちこそ」 「アシャ叔母様 サラ様が呼んでましたけど 要件があったじゃなかったですか?」 「あ、いけない」「ちゃんと沢山作るから 心配しなくていいアシャ」 「はいは~いうふふ」嬉しそうに立ち去る 「ふふふ・・僕のサリューン様」そっと彼の長いエルフのような耳を尻尾でくすぐる 「うわっ!」手から落ちそうになった材料の入ったボールを魔法で止めるアラシャ そのまま後ろからサリューンを抱きしめる 「サリューン様 この頃 とても綺麗になってません?  それに発情期のいい匂い 最高 くすつ」 「・・こら やめろアラシャ」「食べちゃいたいな もう・・くすくす」 そのまま広いテーブルに押し倒される 「・・・・・」じっと黙って睨むサリューン 「うふふ・・だめ?」 そのままチュニックのスカート部分をたくし上げれて 手早く帯紐を緩めて行く サリューンの服がはだける 白い肩や胸元ものぞける たくし上げた足の上部には金の大きな輪が見えてる 「・・・確かに間違いなく 事実、お前は俺を売春宿から助けてくれたし  お前が俺の所有者だというのもアジェンダ様も皆も知ってる・・ 肌を重ねた相手だという事だってな アジェンダ様に俺を貸してるだけというのも・・だが・・」 「はい?」 「カマドの中のチョコケーキ用のスポンジが焦げてしまうし・・」 「それに何よりだ・・」「ん?」 赤くなり 首すじを舐められて耳をゆらりゆらゆらさせつつこたえる 更に服を何気に脱がしてゆくアラシャ  片耳の小さな金の輪のピアスも上下に揺れて小さな音を鳴らしてる 「・・腐女子の女子達・・そこのドアの処で アリシア姫と女官二人にアシャが嬉しそうに見学してるのだがな・・アラシャ!!」 「ついでにサラ兄上がお怒りモードだ!!」 「ええ?」 「うふふ 見つかりましたわね」眼福 最高にお幸せモード中 「ツンデレなサリューン様もいいですわ」 「ですね~お金持ちの美少年と騎士さまのいけない恋」女官二人 「ぐふふ いやん」アシャ 「アジェンダ様には黙ってておりますから おほほほ~」眼福 今日も有難う・・アリシア姫 「・・・・・・」八重歯が見えるサラ  顔は物凄い形相 鬼瓦 同じ顔 双子とは思えない・・ それから小一時間後 多少ボコボコになったアラシャも加わり 皆さま楽しいテイ―タイム そして夜・・ 「今日はお帰りにはならないのだろうか? 俺もついてゆけば良かったかな」 なんともなしに呟き アジェンダの部屋の本や書類のかたずけに勤しむ サリューン 窓を見ると雪が積もってる 「・・さてと済んだ 俺も部屋に帰って寝るか」 ドアを開けると目の前にアジェンダが立っていた 「あ・・」「ん・・サリューンか かたずけをしてくれてたか」 「あ、はい 外は寒かったでしょう 暖炉の火を起こしますね」 魔法で素早く火をともすサリューン そっと抱きしめられる 「そなたの肌で温まりたい」「・・はい」 赤くなりつつも答える 耳が軽く動いて 耳の片方だけのピアスが揺れる 抱き上げられて そのままベットへと・・ 甘い伽の声 夜の雪の中・・

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