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 体のあちこちにくちびるを寄せながらささやく。 「なんだか僕、深澄のエッチなところ見ちゃうと乱暴になるなあっていつも反省してて。きょうは優しくするね」  ちゅうっと乳首を吸われ、甘い息が漏れる。 「たしかに、ちょっと豹変(ひょうへん)する感じはある。俺は、それはそれで興奮するんだけど」 「そう?」 「ぁあっ」  カリッと噛まれて、声が上ずった。 「深澄って、まじめな見た目だし、絶対こんな風に乱れたりしそうにないのに。いやらしくお腹の中が吸い付いてきたりしたら、たまらなくて」 「んん……」  チロチロと舌先を固くしてなめられると、気持ち良くて、ねだるように背中を反らしてしまう。 「気持ちいい?」 「ん」 「そう」  慈しむように微笑みながら、もう片方の乳首をつまんだり、下半身をなでたり。 「ぅあ……」  決定的でないゆるい刺激で、呼吸が熱くなる。 「ここ扱かれるのと、中に入れられるの、どっちがいい?」 「ん……どっちでもいい……」 「どっち?」 「……どっちも、して…」 「可愛い」  あきが少し身を起こしてローションを手に取ろうとしたとき、ふと、部屋の入り口側に振り返った。 「ねえ、少し試してみたいことがある。優しくするから」 「なに?」 「ああいうの、興味ない?」  指差した先には、オモチャの自販機。 「えっ……」  女のひとが使うのは知ってたけど、自分が使うのは考えたことがなかった。 「どうやるの?」 「痛いことはしないよ。ちょっと震えるのを体に当ててみたりしたら、気持ちいいかなって。どう?」  小首をかしげて聞かれて、ダメとは言えない。 「ん。してみる」  あきが持ってきたのは、ピンク色で小さな卵形のオモチャ。 「ローター。知ってる?」 「うん」  少し緊張していると、それを察したのか、あきが優しくキスしてくれた。  電源を入れると、振動音が響く。 「そのまま、リラックスしててね。強すぎるとか、もっとして欲しいとか、あったら言って?」 「ん」  乳首にそっと当てられる。 「……っ…」  びっくりして息を詰め、あきの服の裾をつかむ。 「大丈夫?」  こくこくとうなずく。あきはほっとしたように、もう少し強く押し当てた。 「ぁ……っ」  震えるものでこねられるとすごく気持ち良くて、何も考えられなくなってくる。 「……ぁ、きもち、はぁ、んっ……っ」 「可愛い」 「あっ、は、ずかし……んんっ、はあ、ぁん」 「こっちもしていい?」  つんつんと、ペニスをつつかれる。  これで触られたら、どうなるんだろう。 「して、」  乞うように見つめると、あきはローターをペニスの先の方に押し当ててきた。 「ぅあ、んっ……、はぁっ、やだ、あっ」 「ダメだった?」 「んん、だめじゃ、…なくて、っは、んぁッ」 「気持ちいいってこと?」 「んんっ」  体がひとりでに、ビクビクと跳ねてしまう。  あきは、先端や裏側のところをいったりきたりさせながら、俺の反応が良いところを探っている。 「やっぱり先っぽの方がいいかな」 「ん、きもち……ぁあ」  お尻の方が寂しくて、ヒクヒクしているのが自分でも分かる。 「入れてみたい?」 「わかんな……ぁ」  あきはローションをたっぷり手にとり、左手でローターを乳首に押し付けながら、右手でお尻をほぐし始めた。 「…ああっ、ん、はぁっ、は、……あっ」  指でぐいっと、手前の良いところを押される。 「ああッ」 「ここだね。うまく当てられるか分からないけど」  指を引き抜き、ローターをつぷりと埋められる。  知らない振動で、嬌声(きょうせい)を上げてしまう。 「ここ? もうちょっと奥かな」 「……あ、や、んんっ、それ、ぁっ」 「この辺?」 「んん、も…ちょっと、ぁ、……ぅああッ」  1番弱いところに当たった。おおげさにびくっと跳ねる。  あきは、見つけたところに固定して、容赦なく振動を与えてくる。 「ぁ、ああっ、だめ、……っはぁ、変になっちゃ……はあっ」  イヤイヤと首を振ると、あきはほんの少し押さえる力を弱めてくれた。  それでもブルブルとした刺激が良いところに当たっていて、頭がおかしくなりそうだ。 「ん、ぁき、……あ、んんっ、これじゃなくて、はぁっ」 「僕の欲しい?」 「んーッ」  中をぎゅうっと押し付けられ、またのけぞった。 「はぁ、はあっ、……あき、の、ぁあ」 「分かった」  中のものが引き抜かれると、完全に脱力してしまった。  でもおしりの穴はヒクついていて、早くあきが欲しい。  あきは手早くコンドームをつけ、ローションを足すと、無理やりに押し入ってきた。  完全にはほぐしきっていないお腹の中。  キツキツだけど、感じる準備はできていて、ぎゅうぎゅう割り入れられる感覚がたまらない。 「……、やっぱりちょっときついな。深澄、大丈夫?」 「…っだいじょぶ、」  全部入ったところで、再びローターをペニスに押し当てられた。 「ひぁっ」 「動いていい?」  答えることもできず、あごを跳ね上げる。  あきはローターごと握りしめるようにペニスを包んで、先端の気持ちいいところに固定する。  ゆるゆると腰を動かされると、とんでもなく気持ち良かった。 「あああっ……はぁ、ぁ、あき、んんっ、はあ」 「きつかったら言ってね」 「ぁあんっ、ん」  言葉こそ優しいけど、ローターを押さえる手は全然手加減がないし、肌を打ち付ける音もパンパンと規則正しくて、容赦ない。  グラインドするように、手前の良いところをこすりながら奥を何度も突く。 「……っ、はぁ、は、ああっ、……ん、はあ」 「あぁ、深澄……中、すごい気持ちいい」 「んん、あぁぁ」 「いっぱい感じてくれてうれしい」  本当にうれしそうで、残酷だ。  もう達してしまいそうなのに、決定的なところになると、ローターを離してしまう。 「ぁ、や、あき……っ」 「ごめん、欲しかったね」  そう言ってまた、ぐりぐりとペニスの先にこすり付けられる。 「ぁああっ」  あきは、気持ちよさそうな表情で、奥を突き続ける。 「あ……、みすみ、僕もうやばいなあ…、」 「はあ、あっ、ん」 「深澄に先に気持ち良くなって欲しいから、はい」  ローターの出力を最大にした。 「ああああッ」 「大丈夫? きつい?」 「んんっ、ぁああっ、は、ああっ」  ガンガンと奥を突かれて、強い振動でペニスをぐにぐにといじられて、足が震える。 「イキたかったらイッてね」 「んぁ、……っあ、ああッ、もうだめ、あ」  あきをくわえこむ穴がぎゅうぎゅうとうねって、中心に熱が集まった。 「あ、イクッ、イクッ!……あああああああ!」  ドロッとしたものが飛び散る。  出し切ると、あきはローターをぽいっと捨て、俺の腰を両手でつかんで、打ち付けるように何度も腰を振った。 「ああっん、はぁっ、ああッ、あっ」 「あー……気持ちいいよ、深澄。なか、…ぅあ」 「あき、ぁあっ、イッて、ぁああっ」 「ん、……っ……ッ!……んっ…!………ッ」  最奥を突いてぎゅーっと抱きしめたまま、果てた。

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