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9-4
胸を這い回る温かい舌の動きがいやらしい。乳首の周りを何度も通り過ぎて、じらす。
「ん、あき、いじわるしないで……」
「時間はたっぷりあるもの」
ピチャピチャと音を鳴らしながら乳首をなめて、噛んで、転がして。
「ぁっ、あ……ッ」
久しぶりすぎて、これだけでもだいぶ感じてしまう。
自然と背筋が反った。
胸ばかり責められると、下が切なくなってくる。
耐えきれなくて足をもぞもぞこすり合わせていたら、それを指摘されてさらに興奮してしまった。
「深澄、すごくエッチだ」
「んん……、はぁ、あ、」
「それに、とってもおねだりが上手だね」
口を大きく開けて舌を差し出すと、口の中に指を突っ込まれた。
苦しい、けど、夢中でそれをしゃぶる。
ようやくズボンを脱がせてくれて、あきは、完勃ちのペニスの先からこぼれる蜜を人差し指ですくい、ぺろりとなめた。
「ん、濃い味。自分でしなかったの?」
「……っ、冬休みに、はいってから、してない」
「どうして?」
「お、正月に……あきとしたいって、思っててっ」
「健気だね」
しっかり握り込まれて、そのまま、先端をきつくぐにぐにといじられた。
「ぁあッ、はぁん」
もう達してしまいそう。やばい。目をきつく閉じて、荒い呼吸で衝動を逃す。
「いいよイッて。きょうは何度でもイかせてあげるから」
「んン、はあ……っ、ぁ、あ」
「抱き潰すって、そういうことだよ」
耳元でささやかれたら、ダメだった。
「ぁあッイクッ……!……ッ」
体がビクビクと跳ねて、熱い欲液がぼとぼととこぼれ落ちる。
「すごい、止まらないね」
「ぁあっ! ぁ!……ッ」
あきは、跳ねる体を押さえつけながら、最後の1滴まで絞るように、丁寧にしごいた。
「……はぁ、ぁ」
既に目の焦点が定まらないくらい、意識朦朧。
あきは構わずローションを手に取り、遠慮なしにお尻の周りと中へ、ぐちょぐちょに塗りつけた。
「は、ぁ」
「こっちも犯してあげる」
「ん、ふぅ、」
絶対に誰も知らない、あきのいやらしい視線。射抜かれて、たまらなかった。
「ぁ、早くっ、欲し……」
さわやかで、いつも優しい先生が、俺のお腹のなかをぐちゃぐちゃにかき回して、生唾を飲んでいる。
正体不明の優越感で、おかしくなりそうだった。
「ほら、これ。深澄が好きなの」
ぐいぐいと1ヶ所を攻められたら、声が裏返った。
「いやらしいね。こんな成瀬くん、誰も知らない。お尻気持ちいいんだ」
「ん、ん……気持ちいい。挿れて」
「何を?」
そんな聞き方はされたことがなくて、恥ずかしさと興奮で、うまく言葉が出ない。
そんな俺の様子を見て、あきはぐじゅぐじゅと音を立てながら、派手に指を抜き差しした。
「ほら、教えてくれないと挿れられないよ」
「んぁッ、あきの、あきのちんちん、お尻に挿れて」
「いいこだね。ちゃんと言えてえらかったから、挿れてあげる。足抱えて?」
差し出すように広げて見せて、待つ。
あきはコンドームをつけると、遠慮なしに割り入ってきた。
「んぁああ……っ」
「すごい、深澄の中。熱くて、やわらかいのにぎゅうぎゅう締め付けてくるよ」
「あ、あきの、気持ちいい……ずっと欲しかった」
あきは満足そうに舌なめずりをしたあと、足を抱えていた俺の手をはがして、腰を支えて奥へ打ち付けてきた。
体全部を揺すられながら、勢いよく奥へ打ち込まれる。
いつもの比じゃないくらい、激しい腰使い。
まるで物みたいに雑に扱われるのが、かえって興奮した。
「ぁあっ、ん、んぁッ」
「ほら、犯されてるの。分かる?」
嬌声を上げながら、こくこくとうなずく。
「抱き潰すってこういうこと。でもまだまだ、全然。もっともっと、長い時間こうするんだよ」
あきは呼吸を乱しながら、荒々しく突き上げてきた。
意識が飛びそうになると緩め、薄く目を開けるとまた、脳が揺れるくらいのスピードで力強くガンガン突かれる。
「あぁッ、……はぁ、ん……あぁあっ、きもち、ぁっ」
「あー……ごめん、一旦イくよ? でも大丈夫、何時間でもいじくり回してあげるから」
「ん、はぁ、あぁっ、もぉ、」
「……、深澄、もう1回イッて。ひくひく締め付けられながらイきたい」
中をえぐられながらペニスを乱暴にしごかれたら、一気に熱がせり上がってきた。
「あっ、ダメ! んぁ……、イッぁああああ!……!」
「…………、く……ッ……!……っ」
ぎゅっとつぶった目の端から、涙がにじんだ。
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