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第3話
玄関を開くと顔を真っ赤にしたタダシさんが立っていました。
「タ、タダシさん、どうしたの?」
「あの……持っていきましたよね?」
タダシさんはさっきのエプロン姿のまま、言いにくそうにモジモジしています。
「その……アレ……を……」
「な……なんのこと……?」
「あっ!」
しらを切ろうとした時、タダシさんがぼくの背後を指さしました。振り返るとガチガチになったちんちんが、泣きながらをふすまから顔を出していました。
「もうっ! 動かないでって言ったのに!」
タダシさんはぼくを押しのけるようにして部屋に入りこむと立ち尽くすちんちんをぎゅっと抱きしめました。
「ああ、私のおちんちん!」
感動の再会でした。ぼくも自分のちんちんがどこかにいなくなったら、こんな風に再会と思います。
「りゅうくんが、触ってくれたんですか?」
かちかちになったちんちんを見下ろしてタダシさんは言いました。ぼくは正直に頷きました。怒られるかなと思ったけど、タダシさんはしばらく何も言いませんでした。そして、真剣な顔をして僕にお願いしてきました。
「あの……、私にちんちんを付けてくれないでしょうか?」
「え……、自分で付ければいいじゃん」
「自分じゃ付けられないようにプログラムされてるんですよ」
「なんで?」
「知りませんよぉ」
タダシさんは自分のちんちんを両手で抱えながら泣きそうになっていました。そんなタダシさんを見るのは初めてで、少し可哀想に思えてきました。学校の先生が「困った人がいたら助けてあげましょう」と言っていたのを思い出して、ぼくは助けてあげることにしました。
タダシさんは畳の上に座ったので、ズボンを脱がせてあげると逆さまにぶら下がったこけしと目が合いました。
「どうやって取るの?」
「そのまま引っ張ってもらえれば……あうぅッ!」
全部言い終わる前にこけしを引き抜くと、タダシさんの体は弓なりになってびくびくと跳ねました。目に涙を浮かべてタダシさんがこちらを見ます。
「あの……、もう少し丁寧にお願いします……」
こけしを取ってあげた足の間はのっぺりとしていてなにもありませんでした。真っ赤なお尻の穴が少し見えて、どきどきしました。
突然、手にズシリとしたものを乗せられました。あまりの重さに尻もちをついてしまうほどです。タダシさんがそそり立った立派なちんちんをぼくに渡したのです。
「こちらも丁寧にお願いしますね。……さっきみたいに、ぎゅっと握られると痛いので……」
「さっきみたいに?」
不思議に思って、さっきと同じように笠の下の部分をぎゅっと握ってみるとタダシさんの膝がぴくんと跳ねました。ほっぺたを赤くしてぼくを睨みます。
「……ん……ッ、こら、やめなさい……」
「繋がってたんだ……」
ぼくはびっくりしてタダシさんを眺めました。このちんちんを触ると、タダシさんに感覚が伝わるみたいです。
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