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第4話
昼休み。
「なんでお前はこう毎日理科室の前にいるんだよ」
「仕方ねーだろ。落ち着けるとこ、ここしかねぇもん」
窓から体を出し、文句を言う、須美先生に、俺は、舌を出す。
昼休みは、飯は一人で食いたいタイプなので、学校の裏にいつも飯を食いに来ていた。
そしたら、たまたま理科室の前だったってだけだ。
「高校生にもなってぼっち弁当なんて悲しいねぇ」
「言ってろ。思ってもねぇ癖に」
俺は、朝作ってきた弁当をがつがつと食べた。
「先生にいつまでもそんな態度だといつかバチ当たるぞー」
ういういと頭をツンツンしてきた。イラっとして俺は、須美先生から、距離を取る。
「誰がバチなんか当たるかよ」
と、言うと、上から騒がしい声が聞こえてきた。
「あ?」
と、上を向くとペットボトルが上から落ちてきて、中の水が俺にぶっかかった。
目の前がぼやけて、一瞬何が起こったか分からず、ぼーっとしていると。
「ぶっ!」
前を向くと、須美先生が腹を抱えて大爆笑していた。
「なんだよ!」
「いや、だってwwww顔がw」
と、俺の顔を指さすので、手鏡を取り出して、見ると、メイクがボロボロに崩れて、なんとも言えないひどい顔になっていた。俺は、真っ赤になって理科室に窓から須美先生を蹴り、侵入した。
「ぐおっ」
須美先生は、ぴくぴくと魚みたいに倒れこんでいる。
ざまぁみろ、バーカ。
俺は、須美先生が気絶している間に理科室の水道を使って、メイクを落とした。
メイク落としを常備しといてよかった。
「うわ、かつらも濡れてるし、、。」
俺は、かつらも取った。そして、倒れこんでいる須美先生を無理矢理起こした。
「はぇ?」
「なぁ須美先生。ちょっとたのみごとがあるんだけど」
数分後
「おらよ。体操着。」
「お!さっすが先生ー!」
俺は先生に職員室からとってきてもらった体操着を貰う。
「じゃあ、向こう向いて」
「何でだよ。男同士だから良いだろ」
「、、、、蹴られたい?」
と脅すと先生は素直に後ろを向いた。
こんな体、見せられないからな。
俺は、着替え終えると、ブレザーを日当たりの良いところに置いた。
「お前、別人みたいだなー。」
「大抵の女子もメイク取ったら別人だかんな」
「どうすんの?次の授業。」
「サボる」
俺は、そう言い、理科室を出た。後ろから、
「クソガキめ」
と言うセリフは聞かなかったことしよう。
昼休みが終わり、あちらこちらで授業をしている先生達の響きの良い声が聞こえる。
なるべく、この姿を見られたくないんだよな。
どこか良いとこないかな?っと校内を歩き回っていると、屋上へと続く階段があった。階段を上がって見ると、屋上の扉の前にちょうど良い広さのスペースがあった。
しかも日当たり良いじゃん!ラッキー。
俺はそのスペースの隅に座りこんだ。
日の当たりが気持ち良い。昔、住んでいた家の事を思い出すな。
そんな事を考えていると、最近寝不足のせいか、眠たくなってき、、、、、。
爆睡してしまい、気がついたら須美先生に起こされた。
何か、やけに落ち着いて寝れたな、、、、。
須美先生は、乾かしていた制服まで持ってきていた。
さっすが、俺の使用人!
「ぶっ飛ばすぞ。」
「ごめんなさい、、、、、。」
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