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第5話
今日は遅刻ギリギリだがスッキリ起きて登校出来た
「あ、鷹司君おはよう」
「はよ」
教室に入ると挨拶される
「鷹司君、耳の上寝癖付いてるよ」
「マジでか」
「ちょっと頭貸して」
俺より10センチくらい低いやつに合わせて頭を下げる
耳の上から軽い衝撃と共にパチンッと音がした
「はい。これで良しっ」
「おー、サンキュー。明日返すわ」
「良いよ。あげる」
____要らないんだが
と、断るのもなんか後味悪いので、
「サンキュー」と、軽く言っといた
「相変わらずモテてますねー」
席に座るとニヤニヤとこちらを見てる悠と目が合った
「馬鹿言え。このクラスじゃαは俺だけだからだろ」
αであれば誰だろうとモテる。この世の摂理だ
「それもあるだろうけどさ、威圧感とか無いから話し掛けやすいんだよ。αのクセに記憶力皆無だし」
「αだから記憶力良いってのはただの偏見だからね」
αだからって直ぐ何かと期待するのはどうかと思う。俺にだって苦手な事の100個や1000個くらいあるっつの
「颯翔を見てたらしみじみとそう思う。さあ、朝から体育だよ」と、鞄を持って立ち上がった
「あ、ジャージ忘れた。取りにくのも面倒だからサボるわ」
教室にいてもつまらんから、どっか行こうと席を立った
「適当に言い訳言っとくよ」
「さっすがー。じゃあ宜しく」
____さて、どこ行こうかしら
保健室は……まあ、止めておこう。
となると、屋上か最近見つけた校舎の裏のビニールハウスの所かな
____屋上だな
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