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初めてのキス 4

 ベッドへと腰掛けた俺の膝の上に、裕二くんを座らせて対面座位みたいにさせた。彼は子どもみたいで嫌だよと言いながらも、俺の言う通り大人しく座ってくれた。可愛いなぁ。  彼の両腕を俺の首の後ろに回させて、俺は左腕を彼の背中に回す。 「先生、何すんの…勉強は…」 「裕二くんはどっちが好きか確かめようと思って。因みに何されると思ってる?」 「……さっきやってたやつ」 「正解。今度は舌絡めようか。先週のおさらい…」  彼の頬に右手を添えて、軽くキスをする。何度か触れ合わせ、また深く。 「んっ…ん……」  俺の吐息が興奮して少し荒くなる。滑った舌が、彼の唇の隙間から侵入して、向こうの舌に触れるまで進む。何回か彼の舌をつついてやると、少しずつ動き出す柔らかな舌。 「んぅ…はぁっ……せ、せんせ…いき、できな…」 「ちゃんと鼻で息して…口からはちょっと唇離れた時に吸うんだよ……」 「はぁっ…はぁっ…あ……ンゥ…」 「……気持ち良くなってきたら俺のこと抱きしめて…こういう風に…」  彼の背中に両手を回して、ロンT越しに若い肉体を触る。贅肉のない、まだ発育途中の身体。中学はサッカー部だったらしく、少し鍛えられた筋肉の感触。「ん…ん…」と喘ぐ彼の顔を観察していると、もっと感じる顔が見たくなった。  彼の腕が、段々と俺を強く抱きしめる。気持ち良くなってくれていると思うと、そのままベッドへと倒れ込み、彼へ覆い被さった。 「達哉先生…? あ、なに…ンン…何で耳舐めるの…擽ったい…あ…やだよ…」 「感じやすいんだ…? 首も弱いのかな…」  少しでこぼことした首の中心をぺろり。 「あ…ひぁっ…♡…せ、せんせぇ…やめてよ…あっ♡」 「セックスは興味ある?」 「興味って…あっぁぁ♡や、や…♡」 「もっともっと気持ち良いこと知りたいくない?」 「きもちいい、こと…ッ……んぅ…」  首や耳を愛撫して、また唇を塞ぐ。裕二くんは初めてとは思えないくらい敏感で、もしかしたらすごい逸材かもしれない。俺のモノを挿入すれば、彼はどうなってしまうのだろう。  衣服の下から彼の胸の尖りを触ると、既に硬い。小さくてコリコリとした感触。指で弾いてあげると、彼の身体は簡単に跳ねた。 「達哉先生…そんなとこ触るのやめてよ…あ、あ、あ〜…」 「嫌ならやめるけど…」  その言葉に彼は少しホッとした表情を見せた。ゆっくりと胸の尖りから股間へと指を滑らす。 「でも裕二くんのココは大きくなってるよ…」 「ちょ、ちょっと…マジでやめてくれって…先生…あ、触んないで…」 「オナニーはするの?」 「する、けど…先生に触られるのは恥ずかしいから…」 「裕二くんのおちんちん見たいなぁ…見ていい?」  こんもりとした股間を、スウェットの上から優しく撫でると、それに呼応して裕二くんの吐息が荒くなる。するりとスウェットの中に手を入れて下着の上からも触る。熱くて硬い中に混じる、濡れた冷たい感覚。 「あれ? ここ濡れちゃってるね…」 「ッ! 先生ッ! も、触んないでって…あ、やだ…」 「ぬるぬるだ…裕二くん、気持ちいい?」 「う…ぅ……ん…」  顔が真っ赤な裕二くんは手で隠して恥ずかしそうにする。ああ、ダメだよ。そんな顔を見せられたらもっと意地悪をしたくなるじゃないか。  下着とスウェットに手をかけて同時にずり下げると、意外にも男らしい陰茎が勢いよく飛び出た。十六歳にしては立派な大きさだ。これはきっと翔ちゃんみたいに女遊びしまくる未来だ。悪いけど、その前に後ろは俺が頂いてしまおう。  でもきっと彼は洗浄なんかまだしていない。今日はフェラチオだけにするか。 「裕二くん、おちんちん舐めさせて…」 「え…や、やだよ…そんなとこ舐めたら汚いって…」 「汚くないよ。大きくなったおちんちん、先生に舐めさせて…」  黒々とした繁みは、心なしか大人よりも少なく思える。根元かられろっと舐めると、陰茎は面白いくらいピクピクと震えた。  鈴口からは滑った液体がぷくり、ぷくりと次々と溢れ出し、まるで蜜のようだ。その蜜もぺろりと舐めとってあげると、彼の身体が跳ねた。 「あ…あ……♡♡」  れろれろれろ♡れろれろ♡ぴちゃ…ちゅぱぁ…♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅばっ♡ 「あ〜…♡♡せ、せんせ…♡♡はずかしいよぉ…♡」 「ここから沢山お汁が出てくる…気持ち良い?」 「ふぁ…♡あ、あ、あ♡や、やぁぁ…♡」 「ちゃんと言ってくれたらやめてあげる。気持ち良い?」 「ん…ん…きもちぃ…♡」 「良かった。じゃあ続けるね…」 「あッ♡速くするのだめだってぇぇ…♡」  じゅぶじゅぶ♡じゅぶじゅぶ♡ぴちゃ♡ぴちゃ♡れろ〜♡ 「せんせっ…出るっ…口から離して…」 「っはぁ…♡出していいよ。飲んであげる…」 「やだっ…せんせぇっ…や、や…出るってぇ……♡」  口の中で陰茎が動き、どろりとした感触が舌に伝わる。まさに今体内で精製されたばかりで、熱を持っている液体。ちゅうっと全て吸い出して綺麗にしてあげると、裕二くんはビクッと揺れた。 「はぁっ…はぁっ……」  裕二くんは少し涙目になりながら、ベッドで呼吸を整えている。その顔も可愛くて、横に寝転んで見つめていた。 「どうだった、初めてフェラされた感想は」 「ふぇら…さっきの?」  彼は思ったより数倍ウブらしい。今時の高校生でフェラチオという単語すら知らないなんて。 「裕二くんはオナニーとかしないの? アダルト動画ぐらい見るだろ?」  俺は寝転んで肘をつきながら質問した。裕二くんは天井を見てまだ惚けたような表情だ。 「ん〜…女の子の胸の写真とかは見るけど…そういうエッチな動画はまだ見たことない」  そんな男子高校生がいるのか。俺は心でひっくり返りそうになった。しかし、裕二くんは別に男が好きなわけでもなさそうだ。  彼が女性の胸に興奮する事を知って、少し悲しくなった。俺はあれを見ても、何も興奮しないから。女の子でも抱けるかなと挑戦したこともあったが、あんなに全身柔らかい物体に俺は勃起することは出来なかった。  俺が自覚したのは小学二年生の時。いつも遊んでいたアツヒロに「好きな子教えろよ」と言われて、俺は答えられなかった。俺は学年で一番可愛いと言われる女子より、アツヒロの方が好きだったから。  小学生男子というものは、同性が好きなことを笑ってバカにする。「ホモ」「オカマ」それが嘲笑していることだということは、幼いながらもわかっていた。  今でこそ別にゲイだと言っても構わない心境だが、その当時は無理だった。もしバレれば、人格否定すらされる勢いだったから。俺は小学二年生にして、誰にも打ち明けられない悩みを抱えた。男子高で先輩から告白された時に、ようやくホッと出来た。そして、他人から好意を向けられる嬉しさも。  先輩はネコもタチもいける人で、その人にタチのテクニックを色々教えてもらった。高校一年から高校三年生になるまで付き合い、先輩が大学で他に好きな人が出来て別れた。  大学生になって都会で一人暮らしを始めて、ゲイが集まるお店に行って、そこそこ抱いた。だけど俺の好きな見た目のネコはあまりいなくて、本気で好きになるまでは至らなかった。結局そこではセフレや一夜限りの相手にしかならなかった。  俺は先輩以上に人を好きになれないかもしれない。だけどそのことについて考えると疲れる。俺は、もう深くは考えない。ヤリたい子とヤレたらいい。 「先生…何でこんな事したの…」 「……裕二くんが可愛いから。気持ち良くなかった?」 「……気持ち…良かったけど…恥ずかしいし…」 「この続きはもっと気持ち良いよ。もしやりたくなったら俺の家でやろ」  彼は顔を真っ赤にして「続き…」と呟いた。 「裕二くんのLINE聞いといてもいい?」 「う…うん」  何も知らない高校生に手を出す俺は最低。  ああ、そんな俺に後ろを奪われる予定の可哀想な裕二くん。だけど俺は、君の乱れる姿をもっと見たくなってしまったんだ。  指でスライドすると、〝裕二くん〟のアイコンが表示される。このスマホの中に、もっともっと可愛い君を増やしたいなぁ。

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