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ずっと君だけを(10)
ああもう、どうしよう。どうしたらいい?
心臓がうるさくて、自分の耳にまでその音が響いてくる。ドキドキどころじゃないよ。すごく痛い。
「好き……、浩ちゃ……っ、」
ぎゅうっと、服がちぎれるんじゃないかってくらいに、浩ちゃんの服を掴んで彼を見つめれば、余裕がないながらも優しく微笑んでくれる。
頬には涙のあとが光っていて、また好きの想いが募る。……あぁ、本当にどうしようもないくらいに好き、大好き。
“いつか”を考えなくてよくなった分、そこも全て彼への想いであふれ出しそう。
「永遠……」
「ん、」
……浩ちゃんが俺と同じくらいの気持ちを返してくれて、それに、俺のために努力してくれていると言うのなら、彼に一生追い付くことができなくても、もうそれでいいや。
隣に並べないのは悲しいし、それを諦めたわけじゃないけれど、彼が俺よりも先を歩くことも全て俺を思ってのことだと知ることができたから。
でもね、思いの外、俺に対する彼の気持ちが大きくて。嬉しいけれど、本当に本当に嬉しいけれど、だけど、それさえも勝てないのがやっぱり悔しい。
「永遠……」
「浩ちゃん、」
「……んむ!?」
だから、ささやかな抵抗。
少しずつ近づく浩ちゃんとの距離を、俺から縮めてやった。触れた唇から、驚きの声が漏れる。
「永遠……!」
「へへっ、」
ねぇ、浩ちゃん。こんな俺だけれど、これからもずっとずっと、好きでいてね。
END
浦和さんより素敵なイメイラいただきました!
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