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第27話

意識が戻った時には全裸の男性5人に囲まれて全員が勃起した状態で僕を囲んでいた。 僕はベッドに括り付けられていた。どうやら、ここはそういったプレイを好む人達が使う部屋らしい。いわゆる、SMルームだ。 天井から鎖がぶら下がり、その先についてる手枷がしっかりと巻かれていて、脚も開かれて天を向いている。かろうじてベッドに背中はついているが、すでに陰茎を舐められ、その下の蜜袋もレロレロと舌で舐めたり吸ったりして、すでに勃起の為の愛撫をされている。 後孔からもヒート状態に入ってしまったから、ぐっしょりと潤滑に必要な愛液が流れ出てきているのか、さっきまで、撮影に集中していたその顔は、欲情して、クチュクチュと音をたてながら僕の中を指で広げながら、自身を一心に扱いていた。 僕が目覚めたことがわかると口にペニスを突っ込んで来る男、両乳首を愛撫する男たち、ペニスを舐め回す男……碌な抵抗も出来ないまま、僕は与えられる愉悦に流されそうになる。 自分の先端から出た先走りを使いながら自身をクチュクチュと音をたて、扱き出す。部屋の中には僕を含めた6人の男たちのいやらしい音と、荒い息遣いと、口を塞がれてる僕のくぐもった声だけが存在していた。 ヒートであるが故に、お互いに本能には勝てないのだ。男たちは皆、撮影スタッフだ。 僕も躰が熱い……でも、こんな形で抱かれたくはない。峰岸の顔が頭を過ぎる。あの時のような苦しさは確かにない。他の男を知らなかったのもあるけれど、こんな恐怖感の中で抱かれるなんて予想もしてなかった…… ――薬も多めにもらって、備えていたはずなのに、なんで、飲み忘れるなんてヘマをしたんだろう…… 中には監督もいる。仕事場での関係は良好だったと思う。でも、これで監督とも関係を持ってしまったら、仕事上での関係もギクシャクしてしまうだろう。だからこそやめて欲しい…… 「……やめ……て……ください……」 なんて情けない声だろう……か細い声で懇願するが、ヒートに当てられてる所為なのか、 「このままじゃ、杉本ちゃんがキツいでしょ?Ωのために俺たちαがいるんだから、発情を鎮めてあげるよ?たくさん気持ち良くしてあげるから、思う存分、お互いに楽しもうよ?」 ――ダメだ……聞く耳を持ってくれない…… 僕は絶望的になった。後孔に指を入れていた監督に、しっかりと扱いて固くなったものを宛てがわれた時には暴れようとしたが、繋がれた鎖がジャラジャラという無機質な音を立てただけだった。 α達との強姦の始まりだった。 「……あっ、いゃ……やだぁ……んっうぅ」 「やだ?内壁は喜んで締め付けてくるのによく言う……気持ちよくて仕方ないクセに……」 プレイ部屋だけあって、急にアイマスクをされ、さらに恐怖が増す。 何も見えない……急に違う場所を愛撫されても見えないから次の行動が読めない。過剰に驚いて反応してしまうが、それを快楽だと思ってるαたちが「そんなに気持ちいい?」と笑う。 「次、俺な」と、順番を決めている。それを横にすでに喘がされている自分…… 「何番目が1番良かったか、ジャッジしてもらおうぜ?」 「1番反応の良かったやつの勝ちだろ?」 「1回じゃ判断できないだろう?後半のやつが有利じゃん!!でも、杉本ちゃんなら俺、3回は出来そう。孕ませてぇ〜」 「え?なに?責任とっちゃう感じ?」 「俺、杉本ちゃんの匂い、超好きなんだよね。今もめっちゃ可愛くね?こんなに可愛く啼く子、超好き〜。俺と番にならない?」 顔も見えない相手にそんなことを言われても、フルフルと頭を振ることしか出来ないし、『番を作る』なんてつもりは全くない。 ――……嫌だ……怖い……気持ち悪い…… もう、恐怖でしか無かった。大人の自分でもこれだけの恐怖を感じているのだ。 子供のうちにこんな目に合っていたら確かにトラウマになるのは頷ける。 好きでもなく、ほぼ初対面だと言うのに、躰を好き勝手に舐められ、撫でられ、その度に嫌なのに反応してしまう自分…… αの射精は長い。そんなのを5回も繰り返されるのだ……5回で済むならまだ良かった。 余程溜まっていたのか、2巡目が来たのだ。その間も手の空いてるスタッフの手は躰中を愛撫されて、もう、訳が分からなくなるほど、喘いでいた。感じてしまう自分の躰を憎んだ…… ――こんなΩの躰は欲しくない 5人を数回ずつも相手にした躰はへとへとになっていた。もう、指1本動かすことも出来ないほどに……ただ、涙が止まらなかった… 手枷、足枷が外されて、アイマスクも外された。彼らは次々とシャワーを浴びてから、次々と部屋を出ていくが、 「延長しておくからね、少し休んでいくといいよ?ヘトヘトだろ?また、ヒートの時には可愛がってあげるから、また、よろしくな」 ……なんて残酷な言葉なんだろう…… ――αなんて……大嫌いだ……

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