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僕の人生は最低最悪~2~
が、これでも俺は一応警察官だからな、後々
『身元不明の遺体発見!!!! 』
とか騒ぎになっても後味悪いし最近この辺も治安が悪いからな。
「ちょっと君、こんな時間に何してるの?早く帰らないと」
「あ”ぁ?関係ね…っ!?」
少年の腕を掴んでいた男は振り返りまず俺が持っていた警察手帳に「やばい!」という顔をしたあと俺の顔を見て焦りから驚きに変わった。
…?こいつ、見覚えが…
「もしかしてお前[[rb:木嶋晴臣> きじまはるおみ]]か!?」
ん?こいつ、もしかして
「隆也!?隆也なのか!?」
「あぁ、そうだよ、お前警察なんてやってたんだな。
あーあー久しぶりの再会が職質とはなー」
「それはお前がでかい声で騒いでるのが悪いんだろ」
「悪い悪いこいつ、久しぶりに会ったのにもう帰るとか言いやがるんだよ
もう少しくらい寂しいおじさんに付き合ってくれてもいいよなー?」
「ところで、お前この子とはどういう関係なんだ?」
「あー、知り合いの子でさ、俺がたまに飯食わせてやってんの」
ふーん、飯ねぇ、それだけには見えなかったけど
「君名前は?一応もう遅いし送っていくよ」
そう言った俺の顔を何故かじっとみて
「おじさんこそ誰?本当に警察なの?」
って、おいおい手帳だって見せてやっただろ
「悪いけど僕知らない人にはついて行かないって決めてるから」
「ふっ、それはいい事だか君まだ高校生だよね?じゃあ今日は隆也に送ってもらうといい。
一応これ、何かあったら電話して」
よし、さりげなく連絡先を渡してやったぞ!
いやいや、これは私情なんかじゃなくて警察官として、大人としてこの子が心配だからだ。
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