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3.バツなし三十路男、ゲイアカで今日からTwitter始めます。
かわいいペットを飼って犬友に→からの恋人→からの結婚相手ゲット作戦! はとりあえず当てにならないので却下して、別の作戦を練ることにした。オレに残された道は……
ん? そもそも女にこだわらなくてもいいんじゃないか? ふとそんな気がしてきた。一人が寂しいからオレはパートナーを探していた。だが孤独死したくないだけなら究極の話、男でもいいような……
そうすればとりあえず寂しくはないし。好きになったら付き合っちゃえばいいし。って、あれ? 方向性がわからなくなってきた。
その結論としてオレが見出した答えは――――・・・
同性愛者ではないオレが、男と付き合うことは可能か?
検証してみることにした。
『ゲイの人』『出逢い』でググってみるといろいろ出てきた。うーーん、意外と出会いの場は限られてるみたいだな……このハッテン場って、性交目的の場ってことだよな。早い早い、てか目的が違う。まずはお話からw てことでこれはやめとこう。
ゲイバーか、これも気が進まない。なにしろオレはゲイじゃないからな。本物のゲイに会ったら尻込みして逃げ出したくなるに違いない。よってこれもなし。
SNSか、普通になんかめんどくさい。やる気なしだなオレ(笑)
・・・・・・保留。
スマホアプリ? そこまで本格的じゃなくていいかな。初心者だし、ちょっと冒険するだけだし……
SNSが無難かな。という結論に至ったオレはTwitterを始めることにした。
オレはスマホを手に取り、なにかと相談に乗ってもらっている会社の同僚で親友のに海理 にラインで報告することにした。
ろく『乙~』
かいり『乙~オラ悟空!』
ろく『死んでるか?』
かいり『元気ビンビンしてるわよ♡』
ろく『今どんなパンツ履いてんの? (;´д`)ハアハア』
かいり『白のブリーフ。うそうそボクサーパンツ』
ろく『お前、そっち派なんだ?』
かいり『フィット感が重要なの♡
トランクスはムスコが暴れるから(;´Д`)ハアハア』
こいつとはいつもこんなバカトークをしている。真面目な話はほとんどしないが、なんでも話せるいい奴だ。
ろく『オレTwitter始めることにした』
かいり『へ~Twitterデビューか。
で、何呟くの? 三十爺』
ろく『爺って・・・』
ちなみにこいつはまだ誕生日が来ていないので二十九だが、オレと学年は一緒。高校は別々。知り合ったのは入社してからだが、すぐに意気投合してラブラブ♡な関係に。一線は越えてません~だけど。なんか気が合うんだよな……
オレはまた海理にラインした。
ろく『オレはこれからゲイの道に進むことにした!』
かいり『ゲイって、、、
今から芸人でも目指すつもりか?
やめとけ!』
ろく『芸人じゃないわ! ゲ・イ! ホモだホモ!』
かいり『ホモ!? 何があった!? また女に振られたのか!? 自棄を起こすな三十爺!』
ろく『爺って、、、
誰にも振られてねえわバカチンが!!』
かいり『じゃあそっちに目覚めたのか?』
ろく『目覚めてねえわ怒』
かいり『じゃあなんで?』
ろく『恋人探すの疲れちゃったの、、、』
かいり『あら、かわいそうに』
ろく『じゃあ誰か紹介しろ』
かいり『あたしなんかどう?』
ろく『断る!!』
かいり『あら残念、このあたしの魅力がわからないなんて』
ろく『なんの魅力だボケ』
かいり『ボケって、、、
唇が石原さ×みに似てるって言われるのに』
ろく『Y純のほうだろww』
かいり『どっちもちげえわ怒』
ろく『とにかくオレはゲイでもいいからパートナーを探す!』
ろく『以上。』
オレは身バレしないようTwitterにゲイアカを作り、反応を待つことにした。
迷える子羊に幸あれ。。。
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