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5.バツなし三十路男、ネコになる?【後編】
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三十路にして初・体・験♡
こんなの、初めて(;´д`)ハアハア
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会ってから二時間ぐらい過ぎ、気が付くと夕方になっていた。外は薄暗い。あと一時間もすれば真っ暗だ。
「?」
背中に手を当てられ、オレは背後を振り返り、手から上に向けて目線で辿った。ヒダさん手だった。歩き始めると手が離れ少しほっとするが、無言でスタスタ歩いていくヒダさん。向かう先はきっと――
「!?」
ホテル街だった。その一角にある建物に入ろうとする。ラブホですよね、ここ……
ヒダさんが背後のオレを見る。
「ここ入るけど大丈夫?」
「……はい」
足取りが重くなくなっていつの間にかヒダさんの後ろを歩いていたオレは、少し顔を引き攣らせていた。
「ノンケなんだよね? 本当にいいの?」
「大、丈夫だと思います」
「じゃあ、入ろう」
こうなることも想定していたが、せめてチェックインはさっさと済ませたい所だ。他のカップルに見られたくないし。オレはヒダさんに隠れるように後ろを歩いて建物の中に入った。先にチェックインを済ませた若い男女のカップルの後ろ姿が見えた。早く行け~去れ~! とオレは念を送る。その間にヒダさんがチェックインして、部屋のキーを片手に無言でエレベーター乗り場へ向かう。ホテル代は割り勘で払おうとしたがヒダさんに手で制止され、悪いなとは思ったが奢ってもらった。二人でエレベーターに乗る。どうか誰にも会いませんように! 幸い誰にも見られずに部屋まで行けた。ドアを閉めた直後、若い女の人の声が聞こえてきて、セーフ!
ヒダさんがドアを閉めて密室状態になる。逃げようと思えば簡単に逃げれるが……
室内にはベッドとテレビと有線が聴ける備え付けのプレーヤーがあった。一番安い部屋を選んだのでベッドが回転するような機能はない。ヒダさんがさっそくのように室内の調光器を弄って明るさや色合いなどを調節する。薄暗い中に星を散りばめたみたいな照明に落ち着いた。ベッドに座ったままヒダさんが言う。
「シャワーどうする。一緒に浴びる?」
「い、いえ、一人で。お先にどうぞ!」
オレが断ると、ヒダさんはクスクスとどこか嬉しそうに笑った。
ゲイだもんな、オレが男でもこんなとこ来てやることと言ったら決まってるし、嬉しいに決まってるよな。ヤられるほうは不安だな。初めて男に身を捧げる女もこんな気持ちーーいやちょっと違うな。オレたちは恋人じゃないし、これはドキドキの種類が違う。
今のオレ、時代劇に出てくる借金の形に売られた娘の心境!
オレの肛門さまにあの人のあれがズボッて入門してくるのか?
どんな感じなんだろう。なんかすっげー痛そうなんだが!?
待ってる間一人そわそわしていると
「上がったよ」
バスローブ姿のヒダさんが部屋に戻って来た。
「あ、はい」とオレが返事して入れ替わりに部屋を出ようとするとヒダさんがオレの尻を撫でてきた。
「わっ!?」
「かわいいね、ノンケは」
すげぇニヤニヤしている。いやニタニタだ。
「シャワー、浴びてきます!」
オレは逃げるように風呂場へ直行した。脱衣所で服を脱いでいると
「わっ!?」
いきなりドアが開き、ヒダさんが覗いてきた。
「急いでね」とニヤニヤした顔で言うとドアを閉めていなくなる。
「びっくりしたぁ……」
オレは今一度背後を確認してから全裸になると風呂場に入った。シャワーを浴びた後、ホテルのバスローブに着替える。部屋に戻ると、部屋の照明がムーディーな赤っぽい色になっていた。ヒダさんが歩み寄ってくる。彼は視線でオレを一舐めすると、無言でオレの背後に手を回しーー
「あっ!」
オレのバスローブをズルッと肩からずり下ろしてはだけさせた。腰紐の所まで布が垂れ下がり、上半身が露になる。オレは慌てて腰に垂れ下がったバスローブの乱れを直そうとするが、その手を押さえて直させようとしないヒダさんの手。エロすぎるこの人っっ……!? ぐりぐり、ぐりぐり。なんか当たってるし! 後ろからオレの尻辺りに固いものが押し付けられ、そのままベッドまで誘導され、ゆっくりと倒すように寝かされる。今日のオレはマグロだ。覆い被さるように迫ってくるヒダさんの唇を黙ってオレは受け止める。おっさんの唇を押し当てられ、唇を割ってそこにドロドロの舌を入れられた。
うえぇぇ~おっさんくせえ! ヤニくせえ~!……
ヒダさんの舌がオレの口内を徘徊する。オレの舌を探し当ててご対~面。舌先でちょんちょんしてきた。オレは悶絶。
「ん? 舌出して」
言われてやむを得ず、ちょんちょん。オレは舌で挨拶を返す。するとまさかの応酬。その舌を舌で絡め取られた。
うええ~まずぅ! ひたすらまっずぅ~なんですけど……
「男と寝るの初めて?」
「はい……」
「じゃあおじさんが開発してあげるよ」
ヒダさんがまたニヤニヤしてそう言うとーー
ああ、オレの肛門さまに侵入者が……!? 後ろの穴に何かがズブズブッと侵入してきた。
「二本入った。三本も入りそうだな」
「?」
不吉な宣言にオレは困惑する。
え、え、え! 『グサッ!』 とアナルに衝撃が。
「ぎゃあ!?」
「ごめんね、痛かった?」
「ちょっと休憩させてください」
オレは途中のコンビニで買ったジュースをストローで飲んだ。煙草で一服するようにそれを堪能する。ああ、ジュースおいしい……
ふとヒダさんの視線を感じた。彼はジュースを飲んでいるオレに手を伸ばし
「こっち吸ってよ」とジュースの容器をどかすと、怒張した自分の一物 を指差してニヤリとした。
うぎゃーーなんでそんなことにぃいい~!? なんか飲んだのか!? 元気すぎるだろ、このおっさんーーーー!?
オレは仰天して大きく目を見張った。
「驚いた?」とヒダさんが自分のブツを自慢して、ドヤ顔で言った。
「すごいっすね」
「君が咥えてるとこ見たいから、早く」とヒダさんが急かす。
なんて猥褻なことを……とオレはドン引き。
「入れなくていいから、口でして」と言われて断れず
「オエーオエーオエーオエー~~!」
おっさんのちんこをしゃぶらされることに! 喉ちんこにちんこが当たって吐きそうになった。苦しい……女ってこんなことやらされてたんだ。結構きつい。顎が痛い……
やってもらったことは何回もあるが、誰かにやるのはこれが初めてだ。やり方は知っていたが……
どびゃびゅーーーーぶおおおお! あわわわわゎゎゎ!?
喉に向かって水鉄砲みたいな勢いで液体が飛んできた。吐き出すわけにもいかずそれをゴックンすると
オエエエーーーーまっっっずぅうううーーーー!? その味にまた悶絶。さらにオレはげっそりした。今日どんだけおっさんエキス飲んだんだオレ……
「人にフェラするのも初めてだよね? ビックリした?」
「は、はい 」
ーーいい人生経験になりました。
「今の君、やつれてすっごいエロいよ」
「いや、本当にやつれてるだけですし……」
「いい子だからやさしくしてあげるね」とアナルにローションをヌリヌリされる。
わっ、ひゃっこい!? あ、指が、暴れてる~!? 穴の中でぐりぐり円を描く。
「挿れるよ」ーーギュン! 侵入者が!?
ズキッ!? とアナルを鋭い衝撃が襲った。
「ぎゃあ!?」
叫ぶとオレは、くるっと反対を向いて回避した。入門拒否! 危うくケツの穴が破けるところだった! あんな厳つい棒を入れられたら瀕死の重症は免れないだろう……死守せねば!
「力抜いて」
「待ってください!」とオレはギンギンに血走った目でヒダさんを見た。
「もう大丈夫だよ、アナ広げたから」
オレはブンブン首を振って抵抗する。
無理無理無理無理無理無理無理!!
「やさしくしてあげるから」とさらに迫られ、その手を必死ですり抜けるオレ。ベッドの上を四つん這いになって逃げた。一瞬振り替えると追ってくるヒダさんが。おっさんのアレがゆらゆら揺れていた。
無理無理無理無理無理無理無理!!
「ごめんなさい! ちんこよりやっぱおっぱいが好きです!」と泣いて懇願するオレだった。
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