―結人― 「結しゃん、可愛い」 　そう言ってもりしゃんは、ぼくに下半身を押しつけてきた。お尻にゴリゴリしたものを感じて、下のほうがキュンと疼く。 　ぼくは勃ち上がる下半身を隠すように、ワンピースの裾をひっぱった。 　それでも、短めのワンピースは太ももの真ん中までしか隠してくれない。 　ぼくが好きなブランドと同じ服なのに、どうしてこんなに短いんだよぉ……。 「あっ……あっ、触んないでぇ……っ」 　太ももの内側をなぞられ、続きを想像するだけで興奮してきてしまう。 　うなじを八重歯で噛まれると、背筋に刺激が走った。ゲームの中で指示されてクリトリスの代わりになでていた亀頭がじんじんする。 「ひゃっ、なっ、なに……？」 　もりしゃんの手が、ジジジーっと脇の下についていたファスナーを下ろし、ぼくの服の中に滑り込んできた。もりしゃんは確かめるようにぺったんこの胸を揉んでいる。 「ちっちゃいけど、これはこれで、悪いことしてるみたいで興奮すっかも」 〝来るものほぼ拒まず〟という噂どおり、もりしゃんはこういうことに慣れている感じだった。ゲームの中ではぼくが好きだって言っておいて、現実の世界で遊んでるなんてひどい。 　裏切られた気分なのに、優しく頬にキスされていると、どうでもよくなってくる。 　もりしゃんは、ぼくの乳首を指先でなでながら笑った。 「泣きそうな顔してるわりに、こっちのほうは期待してる」 「……っ、ぁあ、触っちゃ、やだっ……あっ……」 　乳首をくりくりと刺激され、逃げるように腰がゆれる。 　避けたつもりが、もりしゃんのペニスにお尻を擦り付ける形になった。 「自分で欲しがるなんて、結しゃんのエッチ」 　もりしゃんは胸に触れていた手を脇腹に沿っておろすと、ぼくの腰を自分のほうに引き寄せた。 　布越しなのに固くなった昂りがアナルに触れているのがわかる。エッチの快感なんて知らないのに、奥がキュウンとうずいた。 「あっ、あそこに当たって……そんなの、したら、や……っ」 「やだ、やだって、さんざ(散々)欲しいって言ってたのに、今さら何言ってるの？」 　もりしゃんは自分の下半身に、ぼくの手を触れさせた。熱くて、固い。同い年と思えないくらい大きかった。想像じゃなく、本物のもりしゃんのペニスだ。 　口の中に唾液があふれてくる。飲み込んだら音が鳴ってしまうと思ったけど、我慢できずに飲み込んだ。 思っていた以上に大きな音が響く。恥ずかしすぎて消えてしまいたい。 　追い討ちをかけるように、もりしゃんはぼくの耳元で言った。 「ちーっちゃいお口犯されて、チンポで中ズボズボしてもらいたかったんだもんね」 「……っ」 「処女だけど、指一本じゃ我慢できない、って。可愛い顔して、ドＭで淫乱って、結しゃんヤバいね」 　最高、と甘い声で言われると、もぞりとお尻が動いた。 「あーあ……さっきよりも、もっと、すけべな顔になってる。とろけた目ぇしてんの、鏡でたっぷり見せてあげたいくらい」 　意地悪く言うもりしゃんの言葉に、ぼくの身体は熱くなった。