67 / 83

雑なキューピッド8

 まこの手が膨らみにチョンと触れた。ボタンを外し、ファスナーを下ろす。触られる期待で完全に勃ったそこを見て、まこはわざと雰囲気を壊すみたいに笑った。 「パンツの上からでも凶々しいのがわかるんですけど。これ、普通のゴムじゃ入らんろ」 「試したことないから、わかんない。今度まこが確かめて」  ファスナーを下ろしたところで止まっているまこの指に指を絡める。まこの手がびくっとした。 「もぅ、恥ずかしくなるっけ、あんまエロい雰囲気ださないで」  まこはもごもご言うと、固さを確かめるみたいになでてきた。  まこがチンチン弄ってくれるなんて、夢かな? 頬をつねるのはアホらしいから、軽く舌を噛んでみた。痛い、大丈夫、夢じゃない。  俺はまこが触りやすいよう、ズボンとボクサーパンツをまとめてずり下ろした。まこがごくんと喉を鳴らす。 「触るの平気そう?」 「思ってた以上にいけそう。逆に善は、俺で平気なが? 興奮できる?」 「元気マンマンのこれ触ってて聞くかなぁ。こんなに固くなるの初めてかも、ちょっと痛いくらい」 「……まじか」  まこは嬉しそうに呟いて、そっと下を握った。ゆるゆると柔く手を動かしている。  わざとじゃないだろうけど、焦らされている気分になってくる。下が熱くてもどかしい。 「まこ、お願い。自分でする時みたいに、もっと力入れて擦って」 「ごめん、どうしたらいいかわかんなくて。痛かったりしたら言って」  まこは今度はしっかり俺のブツを握り、上下に動かし始めた。時々俺に向けてくる視線が不安げで可愛い。  チュウしたいなぁ、でもまこ今一生懸命だし。  しばらくして、まこは手をとめた。何か言いたげだ。 「腕疲れた? ならあとは自分でするよ。握られただけでいきそうなくらい興奮した。ありがとう」 「いや、別に腕が疲れたわけじゃなくて」 「……うん?」  もぞりと座り直したまこの股間が膨らんでいる。俺に見られたと気づいたまこは頬を赤くした。 「俺も下触っていい? なんか善の顔見てたら、たまんなくなってきて」  腕で口元を覆っているものの、赤くなった顔も、恥ずかしそうに目を潤ませているのも隠せていない。  可愛い、俺と同じように興奮してくれるのが嬉しかった。 「いいよ、下触って。いっぱい気持ちよくなってるところ、見せて」  まこは小さく頷くと、ズボンのファスナーを下ろした。ボクサーパンツと一緒に足から引き抜く。  それなりにサイズはあるのに色素の薄いそこは、持ち主と一緒で美人だった。

ともだちにシェアしよう!