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カタカタと、まるで古いおもちゃみたいにふるえてしまう。 「ははは、あんまり煽るなよ。」 「りゅ、龍介さん、お、俺、見ての通りβです。だから、生産性もなにもないし、えっと、龍介さんの事は好きだけど、それは恋愛感じょーーー」 なんとか刺激せずに説得しようとするが、急にガブリと口を噛まれる。違う 。噛まれるようなキスだった。 「ふっ、、むっ。はっ…」 「蒼〜、無駄な事喋るなよ。」 ぺろりと、キスの余韻を楽しむように俺の唇を舐めながら龍介さんが言う。 「うっ!」 徐に龍介さんの手がギュッと俺自身を握る。静止しようと手を引くが、自分の手が下がらない。頭上をみると、いつのまにかひとまとめにされて、何処かに縛られてる。自由が効かないと分かると、恐怖心が更に募る。 「あ、やべ、ローション寝室だな。折角、蒼の為に用意してたのに、蒼が暴れるからなー。」 まずい。本当にまずい。 「仕方ない、蒼自分で頑張れよ。」 「え?」 ぐちゅ… 「っっ!!」 ぐちゅぐちゅと、自身を抜かれる。自分で頑張れって…俺の出したのをローション代わりにするって事?というか、ローションって、…本当に?? 「ははは、全然だな、蒼。ほら〜、頑張らないと、このまま突っ込むからな。」 龍介さんの楽し気な声が頭上から聞こえるが、俺は目も合わせられない。そんな事言われても、こんな状況で立つわけない。 「うっうう…はぁっ」 と、そう思っていたのに、執拗に触られると生理現象には抗えない。程なくして吐精してしまう。 「あーあ、対して量ねーな。彼女とよろしくやってたのかよ。」 苛々する、と漏らしながら、龍介さんが俺自身の更に下に手を伸ばす。 ぐちっ 「ひっっ!」 「蒼は俺の女なのに。」 龍介さんの声がどんどん低くなる。 「おら、目ぇつぶってんなよ。」 「ぐっ!」 そう言って俺の中に指を入れられる。怖くて目を開けるとばちりと龍介さんと目が合い、満足気に笑われる。 「ぐっ…龍介さん、もっ…」 「ふふふ、蒼、根をあげるの早過ぎだろ。まぁ、きっつきつだもんな。ここ。さっきまで真っ赤な顔してたのに、一気に真っ青な顔になったな。苦しい?」 苦しい。龍介さんの手がばらばらと俺の中で動いている。吐きそう…。男でもΩならまだしも、βの俺はそこを使うようには出来てない。 「苦しそうな顔、好き。でも、明日も明後日も使うんだから、大人しくしておいた方が自分のためだよ?」 え。それって。明日も、明後日も、されるの?今後を想像して、じわりと涙が出てくる。 「わー、やば。泣くなよ。加減効かなくなるだろ。」 はははと笑う龍介さんに対し、俺は真っ青な顔でもう抵抗する気力も湧かない。何処にも向いていない意識で朦朧としていると、 「ふぁっ…」 龍介さんの手がある一点を触ると、ぞわりと体の奥が疼いた。 「みーけ。」 びっくりして龍介さんを見上げると、口の端を上げてニヤリと笑う龍介さんがいた。 「え?あっ!ふっ……あっあ!」 「はは、可愛い声じゃん。」 声と涙が止められない。 「いい。想像よりも全然いいな、蒼は。」 笑いながら龍介さんはそこばかり刺激してくる。真っ青だった顔に熱があつまり、自身が立ち上がり血が回る。 「あっ、ちょっ、やめっ、、ふっ!くだっ、さい!あ、あぁっ…」 もう少しで達そうになった時、すっと龍介さんの手が抜かれる。何故か虚無感を感じて残念そうな声が出てしまい、更に顔が赤くなる。 「ふっ、可愛い。もっとやって欲しかった?」 龍介さんは目を細めてそう言って、今度は優しいしキスをしてくる。 「ふふふ、じゃぁ、いただきまーす。」 そう言った龍介さんに、待ってともらすが、龍介さんは無視して一気に自身を挿入してくる。 「いっ…!ぁっ!」 圧迫感に息がつまる。けれど随分弄ばれたそこは、あっさりと龍介さんを受け入れた。 「はぁ…。」 納めきると、龍介さんが満足気に息を漏らしぎゅっと抱きついてくる。 「気持ちいい。」 首に顔を埋めた龍介さんが笑っている声が聞こえた。 「ふっ。」 龍介さんがショックで呆然としている俺を横目でチラリと見て笑った。そして体を起こし、両手を俺の頭の両サイドにつく。 「じゃぁ、本番にはいるか。」 「ふっ?…あっ、あぁっ!あ、ふっうっ!!」 目線を合わせてきて、ニタリとそう言うと、先程の俺が感じたとこばかりをぐちゃぐちゃに攻められる。 「…はぁっ、蒼。」 龍介さんが気持ち良さげな声を漏らし、俺にキスをして顔を寄せてくる。 「蒼の、こんな顔も苦しそうな顔も、笑った顔も泣いた顔も、全部俺のだからなっ。」 「あっはっ…!ふっふぁっ…!」 その言葉の間も攻められ、快感に押し流されそうで、でも目の前の龍介さんが恐ろしくて顔を逸らしてしまう。顔を逸らすと荒っぽい手つきで顎を掴まれ、無理矢理目線を合わせられる。 「聞けよ。他の女とやる余裕なんかない程に、俺が犯してやるよっ。はっ。」 「ふぅっ!」 そしてまた、ガブリと食べられる錯覚を覚えるキスをされた。 「蒼のご主人様は俺だけだからな…。この先もずっと。支えてくれんだろ。」 ふっと、龍介さんが笑う。対する俺は、恐怖やら快感やらでぐしゃぐしゃになって泣いていた。

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