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第5話

  「男とか女とか関係なくおっぱいは気持ちよくなれる場所だし、別におかしいことじゃないです。もし秋吉先輩がそういうことを気にしてるんだったら、心配しなくて大丈夫ですよ」 「……っ」 「だから続き、しましょーよ」  安心させるように笑いかけると秋吉先輩の唇が一文字に引きむすばれる。なにかを堪えるような表情のあと、秋吉先輩が口を開く。 「だめだ。手を離せ」 「なんで?」 「…………」  僕の問いには答えず、秋吉先輩は無言で僕の手をつかむと退かした。  まだなにかに躊躇してるようすの秋吉先輩に首を傾げる。だけど僕が触れたことで少し復活したそれを思い出して合点がいった。 「もし途中でまた秋吉先輩のがおっきくなったら、僕が責任とりますよ」 「!? な、に言って……?」  秋吉先輩は僕が毎日のようにおっぱいを弄くるせいでおっぱいで感じるようになってしまったんだから、僕が責任をとるのは当然だと思うのだ。  僕が舐めているあいだ勃起しっぱなしっていうのもつらいだろうし、一緒に楽しめるならそっちのほうがいいんじゃないかな。 「僕ばっかり楽しいんじゃフェアじゃないですもんね! 秋吉先輩には僕のお尻を貸してあげます」 「…………」  ナイスアイディアだ! と思い満面の笑みで提案したけど、なぜか秋吉先輩は絶句してしまっている。ん? いい案だと思ったんだけど……。  とりあえず秋吉先輩のおっきくなったものを落ち着かせるのが先かな。こんな状態じゃゆっくり話もできないだろうし。 「ちょっと待っててください」  立ちあがって浦ノ崎先輩のデスクに向かう。彼はゴムの予備をここに置いているという話をいつか聞いたことがあった。  今日は浦ノ崎先輩のを借りてあとで浦ノ崎先輩に連絡を入れとこう。潤滑用のジェルまではないから、これはハンドクリームで代用するかな。  僕の行動を戸惑いを隠せないようすで見つめていた秋吉先輩の元へ戻って、彼の前でベルトをはずすとスラックスを床に落とす。 「おまえなにして……?」  秋吉先輩はよほど今の状況に動揺しているのか声がひっくり返っている。意外と初なのかもしれない。そう考えて思わず笑顔になる。 「このままじゃつらいかと思って。一回だしちゃいましょうね」  言いながらボクサーパンツを足から抜いて、上着も皺になりそうだったので脱いでカッターシャツ一枚になる。 「!? ちょっと待て……」 「しぃー」  制止の言葉を吐く秋吉先輩の唇にひとさし指をあてて口を閉じさせる。息を詰める彼の膝のあいだに片膝を乗りあげてから左手をソファーの背凭れについた。  体勢が安定したところでチューブから出したハンドクリームを指のうえに乗せて、そっと後孔に塗りつける。硬く閉じたそこをくるくると円を描くように撫でて少しやわらかくなったところでちょっとずつ指を埋めていく。 「……ん……」  はあっと息をつきながらクリームを足して、硬く閉じた場所をゆっくりとほぐす。ソファーと僕に挟まれた秋吉先輩が強ばった表情で準備をする僕を見ていた。  指が三本収まるまでに拡げた頃になるとからだはすっかり火照っていて、僕はくたりと脱力して秋吉先輩の体に体重を預けた。  彼の肩に額を擦りつけながら奥を探ると、蕩けた内部がひくりと指を締めつけてくる。 「……は」  これならもう大丈夫だろうと指を抜いて緩慢な動きで秋吉先輩から体を離す。彼のスラックスの前をくつろげてボクサーパンツを押しあげる猛った存在に触れると、そっと下着をさげて取りだした。  重く、質量のある熱が僕の手のなかでその存在を主張している。秋吉先輩の息を呑む気配がした。 「……っ」  すっかり育って十分な硬度をもったそれに僕は安堵して、ゴムを被せる。 「いれますね……」 「っ待て、篠岡」  耳元で囁いて、秋吉先輩のものを手で支えながらゆっくりと腰を落とす。 「うぅ……ん」 「……っく」  先端と太い部分が狭い入口を押し開く。僕は息を詰めながらじわじわと秋吉先輩のものを埋めこんでいった。 「あ、ぁ……太……ぃ」  一番大きく張りだした部分を通りすぎると、次に長い幹にさしかかる。ハンドクリームの滑りを借りながら内部に侵入してくるそれを僕は必死に受けとめた。  太さのあるそれに内壁をこれでもかというほど押し広げられて、その質量に首を左右に振る。受け入れても受け入れても一向に終わりがみえなくて、すべてを収めきれるか不安になった。  だけど僕の心配をよそに、秋吉先輩のものはくちゅりと音をたてて僕のなかに収まる。達成感が胸に広がって僕は秋吉先輩の肩に頭をあずけながら息を調えた。 「はぁ……ぜんぶ、はいった」 「……篠、岡どけ……」 「なんで? やです」  秋吉先輩のものは僕のなかで萎える気配もなく、むしろしっかりと存在を主張している。嫌悪感を抱かれているならともかく、こんな臨戦態勢で離すつもりはなかった。  がちがちに勃起しているそれを包みこんだまま腰をこきざみに揺すると、秋吉先輩は眉間に皺を寄せて低く唸く。 「っ……う」 「ぜんぶ、出してください。いっぱい出したらおわりますから……ね?」  控えめに揺すりながら伝えると秋吉先輩は信じられないものを見る目を向けてきた。それには構わず繋がっている場所をじわじわと慣らして、馴染んできた頃を見計らい僕は彼に宣言する。 「動き、ますよぉ」 「!? 待て……、っ」  腰を上下させはじめた僕に、秋吉先輩が何かを言いかけて顔を歪めた。  秋吉先輩のものを解放させることが目的なので、痛くないくらいに締めつけながらはじめはゆっくりと、しばらくすると速度をあげて動く。強弱をつけながら秋吉先輩を追いあげることに集中した。 「ん、……ン。あふっ」  熱いものが腹の中を往復するたびに下腹部がきゅう、と痺れる。中のやわらかいところを秋吉先輩の硬いもので擦られるのがたまらなく気持ちよくて、秋吉先輩のもので穿つたびに鼻にかかった甘えたような声がもれた。  腰をまわしてなかを掻きまわすと、僕と秋吉先輩の熱で溶けたハンドクリームが結合部でにちゃにちゃと卑猥な音をたてる。 「……は……あ、んっ……ん」 「篠……岡っ」  下で、秋吉先輩の切羽詰まった声が聴こえた。  そうやって秋吉先輩を達かせることを意識しながらも、自分も気持ちのいいところに擦りつけてこの状況を楽しむ。  じゅわじゅわと広がる快楽に、繋がっている部分が蕩けた。 「せん、ぱい……秋吉先輩……っひぁ……あ!」  気づけばとまらなくなっていて、秋吉先輩の首にしがみつきながらひたすら上下する。  抜けないぎりぎりまで腰を浮かせて少し高めの位置から身を沈め、長さのある秋吉先輩のものを深いところまでずぷりと沈めると、最奥に先端を押しつけるように腰をくねらせた。 「あっ、アっ、あ、あ!」  快感にぶるりとからだが震える。 「ああ……んぅ……!」  腹に温かいものが飛び散り、カッターシャツを汚す。 「はぁっ」  予想外に吐き出してしまったものを確認するために視線を落とすと、白濁がとろりと太股をつたい落ちるところで、下に垂れた僕のものが秋吉先輩のスラックスを汚してしまい、慌てた。 「すみません、汚しちゃいました……」

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