「うわ～～さみ～～」 俺は韓国に来ていた。あの通知から２週間くらいが経った。 事前にチーム分けをされ、チームで一曲を披露することになっていた。 そのチームにあいつの顔はなかったが、なぜかいるような気がしていた。 バスに乗り込み、会場へ向かった。 セットは当然ながら見たことがないくらいに大きかった。 「緊張するな！」 「声でなくなりそうだわ」 初対面のシーンも収録に含まれることは知らされていた。 「よし、絶対上のクラス行こうな。」 セットにはもう練習生が何人も座っていて、一気に緊張感が増した。 ちらほらと立ち上がって会釈をしてくれる練習生のなかで、俺はあいつの姿を探した。 ＿＿＿見つけた。 最初に出会った時とは表情が違い、周りの練習生やチームの仲間と楽しそうに話していた。 階段を上がってくる。 目が合った。 「会えたな、」 「、、、会えましたね」 ここからがスタートライン。