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「……泣くのは反則ですよ? 逢坂課長」 「だっ、だって――」  まるで子供みたいに後から後から真珠のような涙が零れ落ちる。  ……まるで俺が泣かしちゃったみたいじゃん。  まあ実際、俺が泣かしちゃったんだけど――、さ。 「泣き虫は嫌いです」  不思議なことに、その一言で課長の涙はぴたりと止まった。 「……どうしたら許してもらえ、る?」  まだ涙を溜めたまま、俺を真っすぐ見つめる澄んだ瞳。俺は背広を脱ぎ、ネクタイを緩めて課長に向き直る。 「……ご自分でお考えください」  わざと素っ気なく視線を()らしながらワイシャツのボタンを外し、だらりと身体(からだ)の力を抜いた。刹那、課長の目の色が変わる。じりじりと俺ににじり寄り、性急に俺のズボンのベルトに手を掛けた。 (カチャカチャ……) 「……何を焦ってるんですか」 「だっ、だって !!」  -逢坂課長、盛っちゃいましたね?  焦り過ぎて上手くベルトが外せないらしい。あまりの可愛さに笑いが込み上げてきたが、素知らぬ顔で再び視線を外した。 (ジジジ――)  なんとかベルトを外し、ズボンのボタンも外した課長。待ち切れないようにファスナーを下ろし、俺のを器用に取り出す。それから夢見る表情でしばらく眺め、ゆっくりと口内に沈めた。 (じゅぷっ公開して) 「……んぐぐっっ」  課長は夢中でソレにしゃぶりつく。  逢坂課長、苦しいですか?  すいませんねー、大きくて。  でも課長、コレが大好きなんですよね――?  課長の舌が俺のにねっとりと絡み付く。課長は夢中でそれを舐め上げて、今度は自分のベルトを外し始めた。

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