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 課長は俺のものを口内に沈めたまま、自分のベルトを片手で器用に外した。ズボンごと下着を下ろすと、既に勃起した課長のものがぴょこんと顔を出す。  それには見向きもせずに、課長の右手は後ろへと伸びた。 「……んんんっっ」 (――ぬぷっ)  やがてそこは卑猥な音を立て始め、課長の鼻息も荒くなって行く。 「美味いですか?」 「――んっ、ふんっっ !!」  課長は後孔に穿(うが)った指を(せわ)しなく動かしながら、夢中で俺のをしゃぶっている。  ……んっ、ったく。本当におしゃぶりが好きなんだから。よりにもよって御手洗の指なんかしゃぶらなくても、俺がいつでもしゃぶらせてあげますよ。  俺のが硬度を増し、これ以上ないほどに大きさも増したその時、課長は椅子を(また)ぐ形で俺に抱き着いた。それから自分で位置を確認しながら俺のものを後孔に(あて)がうと、十分ほぐれたそこでゆっくりと飲み込んで行く。 「……んあっっ !! すっ、すごいっっ !! 長谷部君っっ !!」  俺のが課長の中を占領して、課長は淫らな声を上げ続ける。 「……気持ちいいです、か? ――――っっ」 「きっ、気持ちいいっっ !! も、もっとおーっっ !!」  この時、俺は初めて自分から動いた。腰を突き上げ、課長の一番感じる奥を刺激する。課長は俺の二倍のスピードで腰を振り立て、二人の乱れた肢体を窓から漏れた月光が妖しく照らした。 「……イっ、イくぅーっっ !!」  課長の腰の動きのスピードは更に増し、まるでスクワットをしているかのように激しく腰を振る。 (くっ、俺も限界かも――)  課長の後孔にきつく締め付けられた俺のものも悲鳴を上げ始め――。 「――うっ」  課長の内壁に激しい収縮を感じたその時、俺は課長の中に激しく射精した。

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