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第26話 GINGER ALE(3)

 涼矢は、ペニスを握る和樹の手を軽く払って、上半身を起こしたかと思うと、和樹を組み伏せた。膝のところでひっかかっていた和樹の下着を完全に取り去る。 「一人暮らし、相当キツいんだな。和樹がそんなに素直になっちゃうなんてね。」涼矢は自分の指を唾液で濡らし、すぐさま和樹のアナルへと挿入した。「あ、ホントだ。するんと入った。」そのまま指で前立腺を刺激する。 「あ、あ、いっ……気持ちい、そこっ。」  ひとしきり和樹を喘がせる。「ローションどこ。」 「ベッド……下んとこ…。」 「いっぺん抜くね。」涼矢は指を抜いて、ベッドの下をのぞきこんだ。雑誌やダイレクトメール、果ては靴下やタオルやらが雑然と入り込んで、どれが何だか、よくわからない。「どれ?」  和樹はベッドの端までずるずると這うようにして移動し、ベッドの下に手を伸ばす。見なくてもありかがわかるようで、しばらく手をバタバタさせると、ローションボトルを探しあててきた。和樹はそれを無言で渡し、涼矢はそれを無言で受け取った。 「生。」 「えっ。」 「ゴムあるけど、生で挿れて。涼矢のこと、直接感じたいから。」  涼矢はローションを和樹と自分のペニスに注いだ。「和樹じゃないみたい。」 「なんで。」 「素直すぎる。」 「焦らしたり焦らされたりする余裕ねんだよ。」 「もう。」涼矢はペニスを和樹の中心部にあてた。「本当にもう挿れるよ?」 「ああ。」涼矢が和樹の中に入ってきた。「……あんっ。」  固くて、熱いものが、俺の内側をこじあけてくる。  数か月ぶりの熱。そう、この熱を、俺は待ってた。  あんなおもちゃとは全然違う。大きくて、熱くて、俺の中を埋め尽くす。 「あっ……んっ、涼、もっと、来てっ。」 「すげ。動いていい?」 「動いて。いっぱい。」和樹は涼矢の肌に爪がくいこむほど強くしがみつき、喘いだ。「あっ、涼、もっとっ……。」 「俺だって余裕ねえよ。ゆっくりしないと……すぐ……。」 「いいよ、出して、中で。」 「マジかよ。……イクぞ。」涼矢が和樹の奥をずんと突いて、そのまま放出した。 「んっ。」和樹は体の奥に熱い液を感じながら体をのけぞらせる。  体を引いて、ペニスを抜こうとする涼矢を和樹が引きとめた。「そのまま、いて。しばらくこうしてて。」 「和樹まだイッてないだろ。」  和樹は涼矢の両肩に腕をまわして、自分のほうに引き寄せた。「いいんだ。こうしてて。涼矢。好き。」 「VRじゃないよな?」涼矢は和樹に口づけた。 「リアルだっつの。妄想を上回った?」 「それはどうかな?」 「どんだけひどい妄想してんだよ。」 「妄想超えたいなら、手始めに、俺にアナルプラグ挿れさせて。」 「それが手始めかよ。いいけど。」 「え。」 「いいって言ってんの。挿れてみたいんだろ?」和樹の中で、涼矢のそこがまたぞろ復活してきた。「おまえ、また勃ってんぞ。」 「だって。」 「でも、俺はこっちのが好きだけどな。」 「え。」 「あんなもんより涼矢のチンコのほうが気持ちいい。勃つんならこのままもう一回突いてよ。俺、今、超中途半端なんだから。イカせろ。」 「煽り方に情緒がない。」 「そう言いながら腰振ってんの誰だよ。」 「俺。……和樹ん中、超気持ち良い。」  涼矢は和樹の中を何度も往復し、肉壁をこすりあげた。  和樹のそこはローションと精液で泡立ち、こすられるごとに卑猥な水音を立てた。涼矢は和樹の腰をしっかりホールドし、思い切り奥まで貫いた。 「あーっ、あっ、ダメ、もう、イクっ。」和樹が激しく喘いだ。 「大丈夫? そんなHな声出したら、隣の人にバレちゃうよ。」 「じゃ、口、塞いでよ。」和樹は涙目で訴えた。 「煽り過ぎ。」涼矢は体を倒し、和樹にキスをした。 「んっ、んっ。」キスをしながらも和樹は身悶える。涼矢は一瞬口を離し、「愛してるよ、和樹。」と囁いた。  それと同時に、和樹は体を弓なりにして射精し、涼矢もまた2度目の絶頂を迎えた。

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