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エピローグ⑥

「俺はお前を誰にも見せたくなかったが、自分の乱れる姿を他人に見せたいとは、変態だな――聖」 挑発に、拓馬が乗ったんだ。 その瞬間、続々と背中が甘く痺れた。 やばい。 欲しい。 この男の全てが俺のモノだって、――吾妻達に見せつけたい。 「うん。――拓馬が俺のモノだって見せつけたいんだ。ダメか?」 上目遣いで、近寄ってきた拓馬に強請る。 すると、吾妻達もソファにギシギシと音を立てて乗りだした。 「さーて。暇のも巨根だけど、おにいさまの社長はどれぐらいビッグかな」 「社長は暇さんよりも大きいですよ」 「は? なんで花渡が兄貴のサイズ知ってんだよ!」 仲が良いのか悪いのか、三人は言い争いながら、まるでゲームで遊ぶような感覚でお互いの服を脱がせていく。 え。 吾妻って、なんであの二人と? 吾妻と暇さんは仕事の関係で、花渡さんは二人となんなの? 疑問が沸いていたが、不意打ちの拓馬のキスで視界と唇を塞がれた。 「よそ見をしてんじゃねえ。お前はこっちだ」 渋々だと、眉間のしわがはっきり言っている拓馬が、俺の服の中に手を入れてくる。 「わ、待って」 「待たない。挑発したのは、向こうの馬鹿たちとお前だ」 「だーかーら、違うってば俺がすんの!」 「あ?」 「だって、俺変態だもんね。――拓馬限定で」 トンっとソファベッドに押し倒すと、拓馬は倒れるように座る。 その拓馬の足と足の間に俺は入りこみ、座って見上げた。 「……舐めたい」 ジーンズのファスナーを指先で転がすと、拓馬の眼が鋭くなる。怒っていると言うより、羞恥からかはたまた非道徳的なこの状況を怒るべきか諌めるべきか――問いただすべきか。 「拓馬、スるからね」 歯と歯でカチンとわざと音を立ててファスナーを噛むと、ジッ、ジジッとゆっくり下ろしていく。 「やべ、俺興奮してきた。俺も舐める」 暇さんの声が、ふっと吾妻のキスで塞がれるのを視界の隅で確認したけれど、すぐに頭を拓馬の方へがっしり掴まれた。 「俺だけに集中してろ、馬鹿が」 嫉妬深い拓馬が、わざと足を立てて、俺を三人から隠すと頭を押さえつけてきた。 下着の上からでも分かる大きさに、思わず息を飲む。

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