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お仕置き④
「……えー、最低。その子、ゲイだったの?」
「いや、ちょっと可哀想な子で、同情なのか愛情なのか」
「性欲なのか分からないって?」
自分で言って、思わず笑ってしまった。
見かけは悪くないし、女の人に不自由しなさそうな外見に学歴に家柄。
そんな人がなんで、ゲイじゃない子を襲うかな。
「だから、君を抱けたら、俺はゲイだって分かる。原因が分かれば、上手に謝れると思って」
「原因が分からなくても、傷つけた時点で謝らないといけないのは、俺でもわかるよ」
情けない、見かけだけの男に嫌悪しつつも、仕方なく手を握る。
「……試してみようか。リョウさん、スキダヨ」
「え、あの、いいの?」
「チンコ起たなかったら、諦めてくださいね」
優しく、諭す様に話かける。仕事だ。一晩、恋人ごっこをするだけの安いバイト。
もちろん本番はしないけど、ゲイだと自覚できるところまで追いつめればいい。
「まず、リョウさんは全裸になって」
「俺が?」
「下着もね。じゃないとちんこ起ったか分からないから」
俺がYシャツに手をかけると、一瞬大きく肩を揺らした。
嫌悪はないらしいが、何か抵抗はあるらしい。
一応、俺、そこそこ外見は悪くないんだけど。
脱がせて、下着をベッドの下に放り投げる。
そして足を広げると、まだ縮こまって反応していないソレを握る。
先端を刺激するが、芯を持つ気配もなく、ふにゃりとしている。
自分がゲイか分からないと言っていたが、嘘は言っていないらしい。
が、うちはデートクラブだから舐めたり、擦ったりはしてやりたくない。
ルイ君は異例中の異例というか、ルイ君は駄目だって言ってたのに、俺がいつも無理に触っていただけだし。
「うーん。俺も脱ぐから、見ててね」
「へ、あっ」
ベッドに押し倒し、その上に跨って、ストリップショーを開催する。
お尻でグリグリと刺激するが、反応している様子はない。
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