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お仕置き⑬
この時点で、花渡の下着は穿いたら濡れて気持ち悪いだろう。
ざまあみろと思いつつ、舌で先端を持ち上げ固定してから、口に咥えた。
花渡は、二人でエッチするときは、俺に舐めさせたりとか奉仕系は全くさせないし。放っておけば、足の指まで舐めそうなほど丁寧に愛撫する。
以前、口で奉仕してくれたことあるし、玩具で手酷いことをされたから、俺は何をされても、しても平気なのに。
それが、今。
いや、暇の居る時はリミッターが外れるのか、こんなのも好きらしい。
「大変でーす、花渡せんせー」
「なんでしょうか、暇さん」
う。
見てるだけだと思ってた暇が、足音を立てて近づいてくる。
俺を後ろから抱き締めたかと思ったら、思いっきり股間を握ってきた。
「お仕置き中に、吾妻君が硬くしてまーす」
「んんー!」
ぎゅっと思いっきり掴まれて、口を離しそうになったら、後ろから暇に押し付けられた。
喉に当たって、息ができねえ。
「花渡せんせーの許可なく、奉仕辞めたらダメでしょ」
「んふぅぅぅ……っ」
「じゃあ、イかないように栓お願いしますね」
「へへ。任せて。このVIPルーム、有料だけと、ソファの下にさ」
ソファの下が引き出しになっていて、みると値段が貼られた玩具がゴロゴロ出てきた。
全部、暇の兄の会社の玩具じゃん。提携先かよ。
「んぅー! んんー!」
「あ、大丈夫。吾妻ちゃんの嫌いな玩具は使わないからー」
これだよー、と、目の前に差し出されたのは綿棒だった。
「大丈夫。俺、優しいから綿棒にたっぷりローション塗ってあげるし」
「んんんーっ」
「あの、吾妻さん、全然気持ち良くないです。咥えたら終わりなわけないでしょ。経験豊富なんだから」
経験豊富じゃねえ。
花渡と暇しか相手は居ねえじゃん。
悔しくて、じゅっと吸いながら口を動かす。
すると、暇が俺のズボンを下ろし、下着をずらすと半起ちのそれを取り出した。
先端を、綿棒でゆらゆら刺激し、いつ刺さるか分からないその恐怖に足が震える。
「あっれ、軟くなってきた。吾妻ちゃん、綿棒も駄目なの?」
芯を失いつつあったそれを握られつつ、胸を弄られ口の中も犯され、息をするのも苦しくて――自分の身体じゃないみたいに熱い。
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