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お仕置き⑭
「吾妻ちゃん、花渡に、ごめんなさいは?」
「ご、ひ、っんんっ」
口を開いて謝ろうとしたら、大きく開いた分奥へ押し込められた。
「ああ、吾妻さん、口は離したらダメですから」
「んぐぅっ」
咥えたまま『ごめんなさい』と言おうものなら、ふにゃにゃっと何を言っているのか全く分からない。やべえ。でも花渡の先走りが、喉を通っていくのがたまらねえ。
「えー、吾妻ちゃん、反省してないの?」
「ふぁ、ふぁっ、んんっ、ひゃ、ふっ」
「全然、聞こえない。反省してない」
「あああああーっ」
口を離して、天井を見上げながら叫んでしまった。
嬌声というには甘さはない。思いっきり、綿棒が突き刺さって、見開いた目から涙が零れていく。
「あーあ。お口、離しましたね」
「……綿棒ぐらいじゃ、足りないんじゃない?」
ニヤニヤ笑う二人は、一向に手を緩める気配はない。
覚悟を決めた俺は、ただただ地獄のように続く長い快楽に、揺さぶられていく。
反省している。
もうしない。
だから、も、許して――。
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