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怒ってるんだからね。②
「お、俺、まじ、トラウマあるくせに、吾妻に同じことしてって、血は争えないって、今、まじで、ほんと血の気引いたのに!」
土下座しようとしていた暇が、俺の足にからみついた。ホッとして太腿に巻き付いて体重をかけてくる。
「あはは、超顔、真っ青っ。ウケる!」
「あ、あずまぁ」
暇に玩具を突っ込めたところで、俺は玩具自体嫌いだから楽しくない。
ただ、昨日の痴態を見せたあとで、どんな顔をしたらいいのか分らなかったから恥ずかしくて、あんな態度とってしまっただけで、怒ってもないし怖かったわけでもない。
いや綿棒刺さった瞬間は怖かったかな。ハマったら、痛いのも気持ちよくなりそうじゃん。
暇が怖かったのは本当だけど。
「仲直りのキス―」
ちゅっと額にキスすると、暇はへなへなと倒れ込む。
「慣れないことは、したらいけないな」
お仕置きなんて、暇らしくはなかった。確かに。
「まあ、たまぁに、マンネリした時はいいんじゃない。でも見てよ、ほら、俺の腕」
昨日縛られた部分が赤く腫れてる。
聖に見つかったら、どう勘違いされちまうか分かったもんじゃない。
「花渡には暇みたいに演技したら、どんな反応あるかなあ」
「いやあ、花渡はやめてやってよ。二回目じゃん」
雨の日玩具事件は、俺が花渡を監禁したからチャラじゃないの。
「うっさい。今日は暇は俺の枕―」
「へい、もちろんです」
居間に暇は寝ころぶと、わざわざお腹を出して仰向けになって寝た。
その上に俺が思いっきり乗っかったら、轢かれた蛙みたいな声をあげる。
「おおげさ」
「いや、まじで重いって」
腹が立つから、お腹をぺろぺろ舐めたら、大声で笑い出した。
怒ってたのは怒ってたはずだったんだけど、そこまで怒れないのは、暇の性分というか、得なところだよなあ。
お互い猫みたいに笑いあって、俺がむずむずと反応し出したら暇はクスリと笑った。
「昨日のお詫び」
ズボンを脱がして、下着の上から硬くなりつつあった俺のモノを触り形をなぞる。
そして太腿まで脱がした後、俺を暇の顔を跨ぐよう膝たちさせ、すとんと座らせる。
暇の顔に押し付けるようにしながら、舐めてもらい腰がくねくね動いてしまう。
「っぃ、ぃい……」
暇の喉の奥に当たる度に気持ちが良くて、押し殺したいのに声が漏れた。
頭が、おかしくなる。
気持ちが、いい。
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