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エピローグ①
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Side:土御門 吾妻
『アンタ、じいちゃんのモノなら今は俺のモノだろ?』
俺の世界がまだ小さかった頃の、最高に調子に乗っていた時の俺の言葉。
表情が変わらない癖に、俺がデートクラブでバイトすると血相を変えてやってきた。
多分本人は自分を冷たい奴だとか思ってるだろうけど、本当はクールになりきれてない。
きっともう少し恵まれた普通の環境だったら、あの人の性格も穏やかになれただろう。
けれど俺はこのままの花渡が好きだ。
敬語で攻められると、めっちゃ興奮する。
それに自分は貰えなかったからとたっぷり愛情をくれる。
本人は、俺と暇が馬鹿やって笑ってる時、保護者みたいに笑うけど、本当は花渡がいるから俺たち二人はのびのび出来てるんだ。
『アンタ、じいちゃんのモノなら、今は俺のモノだろ』
この発言をした馬鹿な俺に、今の状況を教えてやりたい。
花渡と恋人になれただけでなく、暇も傍に居てくれていると。
花渡は、不器用だけど愛情深い良い奴で、そして本人には自覚はないだろうけど、とろとろにされるぐらい愛撫がくそ丁寧。
こいつ、多分放っておいたら、足の指まで舐めそう。
なのに、すげえ意地悪。
優しいし、嫉妬深いけど、常にブレーキ踏んで我慢してくれてる感じ。
俺はそのブレーキをどうしたら壊せるのか考えるのが好き。
超大好き。
俺がいっぱい溢れるぐらい愛をあげるから、だから好きだと言ってほしい。
それと、少しだけ意地悪をしてやった。
デートクラブに名前だけ残して在籍してるように見せた。
二人の為に止めようって言ったんだけど、でもあの夜のお仕置きが悔しくて、辞めてやんないことにした。
それについて、二人に二日ほど軟禁されて色んな事をされたけど、全然へこたれなかった俺の勝ち。
就職に有利なデート相手が居たら、とことん利用してやる。
だから実はこっそり、たまあにVIP客とご飯言ってるのは内緒に見せかけて、その後のお仕置きが楽しかったり。
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