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「理津、こっちにお尻向けて」
「えっ?」
「いいから、ほら」
そう言って佳孝が理津の体の向きを逆にし、臀部が佳孝の顔の前に向くようにした。
「やっ、佳孝さん」
さすがに恥ずかしくて理津は抵抗しようとした。だが、佳孝は腰を掴んで逃がそうとしない。
「ひゃっ、ぁ……ッ」
後孔にぬるりとした感触がして、理津は悲鳴に近い声を上げる。
「やっ、ぁ……だめ」
今までに感じたことない、新しい快楽に理津は身悶える。
目の前の佳孝の雄がひくりと震え、理津は自分ばかりじゃいけないと、震える唇で咥え込む。
羞恥と悦楽に理津の昂りは触られていなくても、苦しげに震えていた。もどかしさもあったが、自ら触るのははしたないと我慢する。
濡れた感触が消えると、今度は固い物がゆっくりと侵入を始める。
佳孝の指が探るように中を掻き乱す。
「ぁ……やっ……ん」
内側に擦られる度に、奉仕することが困難になる。何度も体勢を崩し、理津は涙を零した。
「理津、おいで」
指を抜いた佳孝が理津を呼ぶ。
力なく理津は身体を起こすと、佳孝の方に向き直る。
「上に乗って、理津」
佳孝に腰を支えられ、理津は膝立ちにさせられる。バスローブは脱がされてしまい、晒された裸体に心許ない気持ちになった。
「……恥ずかしい」
全身が見られている感覚に羞恥し、理津は呟く。
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