17 / 18
17
「大丈夫。理津はすごく綺麗だよ」
佳孝は恍惚とした表情で、視線を這わせている。
「ゆっくりでいいから」
佳孝の言葉に頷き、理津はゆっくり腰を落とし込んでいく。
「んっ……ッ……」
慣れない体勢になかなか難しかったが、佳孝の支えもあり何とか全てを収める。
じっとしていると中で脈動を感じ、佳孝の昂りが息づくのが分かった。
「あっ、あぁ……」
ゆっくりと腰を突き上げられ、それに合わせて理津も腰を上下させる。
突き上げられる感覚は新鮮だった。見下ろせば、理津を見上げる法悦な表情の佳孝がいる。
「ぁっ……佳孝さん」
早くも果ててしまいそうになり、理津は訴えるような目を向ける。
「……理津」
佳孝の手が頬に触れる。それだけで全身を覆うような多幸感が沸く。
「好き、佳孝さん……愛してる」
「僕もだよ。理津」
頬から首に手が回り、佳孝の方に引き寄せられる。
唇が重なり、佳孝の指が髪を梳く。行為の淫らさとは違う、優しい指遣いがもどかしさを煽る。
「佳孝さん……めちゃくちゃにして」
理津が囁くと、佳孝の目の色が更に情慾を増す。
答えるように佳孝が身を起こし、理津をベッドに押し倒した。
ともだちにシェアしよう!