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極道とウサギの甘いその後4-3
「あ……っりゅうじろ、ちゃんと、均等に塗って……っ」
「ちゃんと塗ってるぞ?」
「っうそ、……エッチなとこ、ばっかり触ってる……」
「マッサージのオプション付きなだけだから気にするな」
「あ、あっ、いや、なか……入れちゃ」
ぴったりとくっついた二つの布団の上で、竜次郎の腕の中、全裸の湊は与えられる快楽に身を捩った。
風呂を出て、これからしばらく寝室として使う部屋に戻ってくると、既に布団が敷いてあった。
リフォーム中の家の方では常に一つの布団でがっちりホールドされて寝ているので、布団が二つ並んでいるのは以前松平組一同で旅行に行ったとき以来の光景だ。
折角用意してもらっているのだから、両方使った方がいいだろうか。一応、竜次郎に聞いてみることにする。
「竜次郎、どっちで寝る?」
「お前が寝る方」
「じゃあ俺も竜次郎が寝る方がいいな…」
実に無意味な会話をしてしまった。
「たまにはなんもしないで別々に寝てえのか?」
わざわざ聞いたからだろうか、竜次郎はそんなことを聞いてくる。
一度もそんなことを考えたことはないが、竜次郎はどうなのだろう。
「竜次郎は……?」
「お前がそうしたければ一日くらいは我慢してやってもいいが…」
一日でも寂しいとは流石に恥ずかしくて言えなかった。
それから、約束通りボディケアを手伝ってもらっていたのだが、案の定、湊が声を上げる場所ばかりをケアされる事態になっている。
全身をじっくりといやらしい手つきで撫で回され、敏感な箇所は重点的に塗られた。
おかげで湊の中心は限界近く昂り、息も苦しいくらい浅くなってしまっている。
竜次郎は湊の膝を立てさせると、ボディローションでぬるつく指で後ろを探り始めた。
「竜次郎……っ、や、なか」
「コレなんか天然っぽい成分だからローションがわりに使っても大丈夫だろ」
推奨はしないが食べても大丈夫なくらい体に害のない成分だ、と渡される時に説明を受けたので、それは平気だと思うがそういうことではないような気がする。
だが、湊もこうなることは分かっていた。……期待もしていた。
だから、大丈夫だと伝えて指の動きを助けるように力を抜く。
感じる場所を探り当てられ、「あっ」と高い声を上げてからハッとした。
「あ……ねえ、竜次郎、ここですると、他の人に声聞こえない……?」
普段は敷地内ではあるが別の建物に住んでいるので、あまり声の大きさを気にしたことはなかったが、ここは沢山の人が寝起きする大きな屋敷だ。
男の喘ぎ声など聞かされては気まずいだろうし、うるさくしてしまうのも申し訳ない。
そんな湊の心配を、しかし竜次郎は軽く笑い飛ばした。
「気にする奴はいねえよ」
「それって、聞こえるってことなんじゃ……あっ、待っ……」
耳を甘くかじられ、乳首をキュッと引かれ、感じるところを擦るように指を出し入れされると、それ以上まともなことを考えられずにあられもない声が漏れてしまう。
背中を預けている体は熱くて、竜次郎も興奮していると思ったら頭が痺れた。
「や、りゅうじろ、も……っゆび、じゃなくて……っ」
懸命に振り返りお願いすると、こめかみにキスをされた。
「今日はお前がこのまま指でいくとこ見てえな。いけそうか?」
本当は腰に押し付けられているものが欲しい。
けれど、竜次郎のしたいことは全部したい。
震える息を吐きながら、湊はこくんと頷いた。
「ん……できる、から……っ、ちゃんと、見てて……」
言うなり、感じる場所を強く抉られて高い声が飛び出る。
「あぁっ、や、あ、すぐ、だめになっちゃ……っ」
「お前のいきたい時にいっていいぞ」
甘やかす声音。
愛されると、湊はすぐ気持ちよくなってしまう。
繋がった時のようにぐっぐっと突き上げられると、目の前がチカチカして、限界までのけぞった。
「あっ、あっ…、あぁっ……!」
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