最終目標はセッ……だけど、急いじゃいけない。先輩には先輩のペースがあるし、僕だっていろいろ事前の知識をためておく必要があるし………… と、いうことで！ ステップを3つ作ることにした。 ステップ1　手をつなぐ ステップ2　キスをする ステップ3　はーと♡ よし完璧！ じゃあまずは手を繋げるようにしないと。 ◇◆◇ 「せんぱい？」 「どうした」 お昼休み、一つ上の階にある2年教室に直撃！手をつなぐにあたって、デートを申し込んでみることにした。 「今度の週末って空いてますか？」 「……日曜なら」 先輩は剣道部の副部長、僕は吹奏楽部。だから放課後デートはできない。憧れないって言ったら嘘になるけど、わざわざ別の日に会うっていうのもいいと思う。 「ちょっと屈んででください」 先輩は180の長身。一方僕は165だから、内緒話をするには先輩に少し屈んで貰わないといけない。にも関わらず迷惑そうな素振りを一切見せない先輩は、やっぱりかっこいい。 「僕と、デートして、、、ください」 …………告白したときの次くらいに緊張した。