3 / 5

作戦1:まずはデート2

本日は晴天なり。 な、日曜の朝10時。 僕は某わんちゃん像の前で先輩を待ってた。 そう、デートである! (…あれ?これって初デートでは……? は、初デートっ?!) すっかり忘れていた事実に、めちゃくちゃ驚く僕。馬鹿だな〜、あはは。………笑えない。 (だ、大丈夫。人の多いところを選んだから手は繋げるはずだし、平常心でいれば……) 「…お待たせ」 「っ!!」 前言撤回。むり。色々無理。 先輩は薄茶のタートルネックに、黒いズボン、それに裾の長い黒いコートという、とてもシンプルな装い。 そう、めちゃくちゃシンプルなのに、すごく、すごく 「かっこいい……… っ!あ、え、あの、こ、これはっ!」 声に出てたー!!! もうだめ!今日の早乙女三波くんはだめでーす。使えませーん! 「ん、ありがとな」 そんな僕に突如投下された激レアスマイル。 (あーーーーーーーー もうだめ、死んじゃう…) 開始5分で死にそうです。 早乙女のHPは0よ!もうやめて!!

ともだちにシェアしよう!