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ウェディングドレス
半年後といっても結婚式の準備は、膨大だ
伊織の家は、旧財閥だから披露宴もあるのだ
招待客多すぎる......
パソコンに入っているリストは、かるーく1000人程度
......笑えない
準備は、伊織も積極的に手伝ってくれている
マリッジブルーは、心配無さそうだ
今日は、香織さんと2人で僕の衣裳選びです
伊織はというと......
『衣裳選びですか?私も付き添いますよ。その日は、午後から空きですから』
『ダ~メよっ。式までみちゃダメ!楽しみが減るでしょう?』
『本番までは、完成した姿を楽しみにしますよ』
『ダメッ!あなたを行かせたら、きっとアレもコレもで、1日じゃ決まらないでしょっ?なおちゃんの体力も考えなさいよ?』
『......それは、なおが可愛いからで......』
『へっ!?』
『とにかく、ダメよ。なおちゃんと2人で予約してきたから。自宅で大人しくしてなさい』
香織さんとのプチバトルの末
お留守番です
お店に入ると結婚式を挙げたカップルの写真が沢山壁にかかっている
1枚のカップルの写真に引き寄せられた
純白のウエディングドレスに身をつつんだ花嫁さんをお姫様抱っこした花婿さん
おでこを付き合わせ、幸せそうに微笑み合っている
「......男性同士のごカップルですか?」
「はい」
「まぁ......可愛い花嫁さんね」
「はい、綺麗です」
みとれている僕の横まできて香織さんが呟いた
「最近では、男性の花嫁様でもドレスをお召しになる方が増えてきてますよ。逆もまたそうですね......皆さんこちらのお写真を見て着たいと仰ってくださる方も多いんです」
係りの人がそう言って説明してくれた
......ドレスか~
「どうぞ、こちらへ」
衣装ルームへと通された
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