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9 さよならの話
「へぇ…魔法も魔族も無い世界が、本当にあるんだ」
足を組み替えた賢者は、冷めきったコーヒーに口をつける。
言われた通りお互いについての話をしていたので、流れ的に俺が死神バイトを始めた経緯についても話題が及んだ。賢者みたいな冒険譚なんて話題性に飛んだ過去はなくって、ただの平凡な高校生が事故に巻き込まれて死んだ、なんて面白みのない話になってしまう。
それでも、賢者にとっては知らない事が多いせいか、楽しそうに聞いてくれた。
「ちゃんとした死神じゃないのは分かったけど、そんな過去があるなんてね」
「バイトだから権限低いし…死んでからずっと、先輩の部屋に居候状態だけど…」
「その人も、食い止められ無かったっていう負い目を感じてるんでしょ」
それは違いないだろうな。先輩が根っからの良い人だとしても、優しすぎると思う。その優しさに甘えて、今まで何となく過ごしてきたけど、一度その辺も話し合った方が良いのかもしれない。
「でも安心した。お前も転生出来るんだ」
「え?あぁ…まあ、何時になるかは分からないけどな」
「こんな所で、ずっとこんな仕事なんて…辛くない?」
「んー、意外と楽しいけど…?」
「そう思えるなら良かった」
「俺には、お前の方が辛いと思うよ…」
死んでも死ねない賢者としての生活。そんなのに自分が放り込まれたら、精神的におかしくなっていきそうだ。想像しただけでも鬱になる俺を見て、賢者は喉の奥を鳴らして笑った。
「お互い逆の立場で出会わなくて良かった」
「ああ…それなぁ」
◆
時間はあっという間に過ぎて行った。
何杯目になるか数えるのをやめたお代わりを注ぎに賢者が席を外した時、ノックの音が鳴った。突然のことに驚いてドアへ視線をむけていると、カチャッという鍵を開ける音がした後にゆっくりとこちらに向かって開き始める。
とうとう迎えがきたんだ…無意識のうちに、唾を飲み込んだ。
「賢者・ルカさん、お時間になりました」
「え…先輩?」
聞き覚えのある声に驚いて、座っていたベッドから勢いよく立ち上がる。そんな俺を見て、深く被っていたフードから頭を出した先輩は嬉しそうに笑っていた。
「やぁ、カナトくん。お話は出来た?」
「え…っ、まぁ…?」
「もうちょっとゆっくりさせてあげたかったんだけど…思ったよりも、勇者達の行動が早くって」
「アイツら、どうなったんですか?」
新しく加わった声に振り返ると、壁に寄りかかった賢者が立っていた。棘のある声に、口を挟むべきじゃないって事ぐらいは察せる。
「無事に魔王を倒して、世界は平和になったよ。勇者の事を身を挺して守ってくれたルカくんを、いち早く蘇生したいって言って、休みもせずに教会に駆け込んだんだ。だから、今ボクがここにいるんだね」
「……蘇るってことですか?」
「うん、そうだね。これが最後になってしまうけど、蘇る事ができる」
「それ、辞退することはできますか?」
「……結果から言えば、可能だよ」
衝撃の発言に、驚きの声を漏らさなかった俺を褒めて欲しい。
確かに未練も無いし目的もない賢者にとって、蘇ることの魅力は少ないはずだけど、まさかここで断るとは思わなかった。だって、世界が平和になった今、賢者として行動を共にしていたんだから英雄扱いだ。裕福な生活で好きな研究だって打ち込めるし、余裕が出来て何か楽しみを見つけ出したり…生きていれば、可能性はたくさんあるのに…それを全部要らないなんて。
信じられなくって、賢者の事をガン見してたら目が合った。そんな顔しないでと苦笑を返される。
「これが最後だって聞かされた時から、蘇る選択は捨ててた。だから、またカナトと会えて嬉しいって言ったじゃん」
「でも…」
「あの世界で生きていることは、俺にとって苦痛でしかない。課せられた事だって終わったんだし、生きてく理由がないでしょ」
「…お前は、本当にそれでいいのか?」
「うん」
即答されて、とうとう何も言えなくなる。口をつぐんだ俺を見て、先輩が苦笑混じりにあーーと声をあげた。二人の視線が集中したけど、特に臆することもなく先輩は人差し指をたてると提案です!と声をあげる。
「とりあえず、ルカくんがいなくなった世界を見に行くのはどうだろう?」
「だから、何度も言うようだけど俺はもう生き返るつもりは、」
「ルカくん一人では言わないよ」
「…と、言うと?」
「カナトくんと、二人で平和になった世界を見に行っておいで」
「え、俺?!」
あまりにも唐突な提案に、今度は俺が声をあげる。何で俺まで一緒にいくんだ…?
平和になったあの世界に興味がないかと聞かれれば、ないわけじゃないけど…俺が一緒に行く必要性が見当たらない。先輩になんで俺も?って言う問いかけを含んだ視線を向けて見たけど、ねっ☆ととってもいい笑顔で返された。何がねっ☆なんだが意味がわからん…。
だけど、賢者はなにか考えた後にカナトと一緒ならいいかと承諾をした。だからなんで俺と一緒なら考え直したんだ…?俺だけ全く納得できないけど、先輩と賢者で話がまとまってる中ではとても言いにくい。結局、言い返す言葉もなく頷いて了承の返事を返す事しか出来なかった。
「生き返る訳じゃないから、ボクたちと同じよう霊体で向かうことになるから、生きてる人とお話は出来ないからね。そこは注意してね」
「ああ、別に話す予定もないからそこは構わない。でもさ、良いの?俺とカナトをもう一回あの世界に送るって結構規則違反な感じするけど」
「ふふ、がっつり規則違反ではあるけど…まあ大丈夫。ごまかせる範囲だよ」
鍵を取り出しながらウインクで返す先輩に、賢者は喉の奥をクツクツ鳴らしながら笑った。
「本当、死神って話してみると案外いいやつ多いね」
先輩と俺は一般的じゃないからな気がするけど…同意を求められて、曖昧に笑いながら頷く事しか出来なかった。
◆
扉の先は、絢爛豪華な教会だった。高い天井まで貼られたステンドグラスがキラキラ輝いてとっても綺麗だ。口を開けて見上げると俺と、不機嫌そうな賢者と、黒頭巾の先輩っていう教会には似合わない3人組の前には、棺が置かれている。
「はい、これ鍵ね」
いつまででも見上げられそうな俺の肩を叩いた先輩に、いつものドアを鍵を渡された。帰りは自分で帰ってこいってわけなんだろうけど…帰った後はどうしたら良いのか分らない。だけど、そこまでお見通しだった先輩は、大丈夫~とおばちゃんみたいに手をパタパタさせた。
「カナトくんはいつも通りにすれば良いよ。後はなんとかなるから」
「…はぁ…」
「そろそろ来る時間かな。それじゃあ、ボクはこの辺で」
今来たばかりのドアの中へと入った先輩は、恭しく頭を下げると扉を閉める。ガチャンって音と同時にドアは消えて、目の前には無人の教会だけになった。
賢者と2人になったけど、どうしたらいいのか分らない。世界を見てくるって、具体的に何をしたら良いんだ?悩んでた俺の隣で、むすっとしてた賢者が突然大きく息を吐くと棺に向かって歩きだした。
「お、おい…?」
何をするのか、若干ビビりながらも声をかけるけど、止まることは無い。この世界の物に触れることはできないから、ぶっ壊す事はしないだろうけど…不安になって後を追った。すぐに立ち止まった賢者の後ろから中を覗き込んで、言葉を失った。
俺たちの前に置いてあった棺は、蓋が開けられていて中が見える。その中には、真っ白な顔で眠っている賢者の姿があった。傷一つない綺麗な状態のせいで、本当に眠ってるだけのように見える。
「回復魔法のお陰で、怪我は全部綺麗に治ってるね」
「…寝てるみたい……だな」
「そうだね、状態が良くて驚いてる。抜け落ちた床の先にあった針の山で串刺しになって死んだから、結構ぐちゃぐちゃなはずだったんだけど」
「ええ?!そんな死に方してるのか?!」
「え、そんな驚くこと?ザラだけど」
「うぇぇ……痛そう…」
針山って事は、一か所以上を串刺しにされてるって事だろう…?想像しただけでも鳥肌がたって、自分の体を両手で抱きしめた俺を見て、大袈裟すぎって賢者は笑ったけど…俺の反応は正常だと思う。そんな会話を中断させたのは、突然響いた扉の開く音。教会の入口にあった重い木の扉が音を立てて開いていく。逆光から現れたのは、2つ影だった。大きさ的に男女のようだ…よく見えなくて分からなかった俺とは違い、賢者が息を飲むのが聞こえる。視線を向ければ、とても驚いた表情で固まっていた。
もう一度大きな音をたてて扉が閉まり、入ってきた人間の顔が見えた。見覚えのある男と女…見つめること数秒、それが生前の賢者と行動を共にしていた勇者と魔法使いである事に気づく。
2人は無言で教会内へ進んでくると、棺を間に挟んだ俺たちの向かい側へと並んだ。魔王を倒して幸せいっぱいの筈なのに、勇者も魔法使いも目が真っ赤に腫れている。すごく泣いたんだって言うのは、それを見ただけでも分かった。
『……ルカ』
勇者の声に、隣に立っていた賢者の肩が揺れる。だけど反応はそれだけで、それ以降はじっと勇者の顔を見つめた。
『なあ、ルカ…いつまで寝てるつもりなんだ…?平和になったんだ…世界は、平和になったんだよ』
棺の淵に手を掛け覗き込みながら、勇者は話しかける。
『英雄だよ、俺たち…5人、全員が英雄なんだ。この後、凱旋パレードが待ってる。こんな所で寝てる場合じゃ無いんだよ』
隣に立っていた魔法使いが、堪えきれずに声を漏らすと泣き出した。美人が台無しな泣き方なのに、本人は気にせずぼろぼろ涙を零す。
『起きてくれ…頼むよ…いつだって苦笑いを浮かべながら、おはようございますって、目を開けたじゃないか…!』
胸締め付けられる声って言うのは、こんなものの事を言うのかもしれない。勇者の呼びかけに、眠っている体もじっと見つめてる魂も、賢者は答えなかった。
「…出よう、カナト」
嗚咽を漏らす2人をしばらくじっと見つめていた賢者が、そう声をかけると出口に向かって歩き出す。
賢者のことを思ってくれてる2人を置いて出てくことに、申し訳なくなるけど…俺を待たずに進んで行ってる賢者は、もう教会を出ていってしまいそうだ。棺の前にいる2人に軽く頭を下げてから賢者の後を追う。扉を開ける必要がないから、そのまますり抜けると、目の前に賢者の背中があって避けきれずに顔から思い切りぶつかった。ここで止まるなよ…!文句を飲み込んで、なんとか踏ん張り持ち堪える。
呆然と突っ立ってる賢者を不審に思い、横から顔を出すと、教会近くの木の下にまた見覚えのある2人が立っていた。何度も見てるから見間違えることは無い。狩人と格闘家の男だ。
『アイツもようやく死ねたんだ、いつまで未練がましくここにくるつもりだ』
『そう言うな。生き返ると思っていた者が生き返らない…動揺もするだろう』
『普通の事だろうが、それは』
『そうだな…勇者の加護なんてなければ、我々も、もっと気を張っただろうな』
『くそっ、あんだけ呼ばれてんだ、返事しやがれルカの野郎…!』
『……泣くといい』
『うるせぇよ!くそぉ、なんで勝手に死んでんだよ…!』
その場でしゃがみこみ泣き出した狩人と、薄らと滲んだ目元を拭う格闘家。やっぱり、賢者は死んでいい人間じゃない。許されているんだから、生き返るべきなんだ。
「なぁ…」
考え直して欲しくて、賢者に呼びかけてみたけど反応が無い。無言の背中へ、もう一回声をかけようとした所で突然歩き出した。泣いている横を通り抜けて行く賢者を慌てて呼び止めるが、一向に止まることは無い。
「付き合って」
一言だけそう言うと、ガンガン歩いて行く。何考えてるのか分らない賢者の行動に少しイラッともしたけど、ここで離れるわけにはいかない。背中を追って後をついていくと、教会の敷地外に出ていく。
高い位置に建てられていた為に、下にはRPGの世界らしい石畳の道やレンガの街並み、そこで生活している人々の姿が広がっていた。すぐ隣には城も見えるから、ここは王都なのかもしれない。
「すごい…」
初めて見るリアルなこの世界に息を飲んだ。今まで何度も来た事のある世界だけど、こんなに高いところで街並みを眺める事は無かった。死亡した魂と一緒だから、風景を見るのも悪いと控えてたのもあるけど。
「みんな生きてる。活気で溢れてる。これが、俺達が成し遂げた結果…」
やっと横に並んで立って賢者の顔を見ると、薄らと目を潤ませながら微笑んでいた。キャラを合わせてるなんて言ってたけど、元から優しい人なのは変わりないんだ。
「行ってこいよ、凱旋パレード」
「カナト…」
「皆が待ってるんだから。生きる事を楽しんでこいって」
じっと俺を見つめていた賢者は、息を抜くように笑うと街へ視線を移した。追うように向けた先では、青空の下、大通りを中心にたくさんの人が集まっている様子が分る。
「今思えば、旅の途中生きてる時も、少しは楽しかったかな」
「それじゃぁ…」
「だからこそ、もう良い。ちゃんと見届けられたし、ここに未練は無い」
そう言って満足げに笑われれば、それ以上何も言えなくなる。黙った俺は悔しそうな顔をしてたのかもしれない。クッと喉の奥を鳴らして笑った賢者は両手で俺の頬を挟んできた。ぐりぐりって揉まれる。
「平和になった世界を、カナトにも見てもらえて良かった」
「…おう」
「いこうか」
「……もう、いいのか?」
「カナトとは離れたくないけど、そういう訳にもいかないでしょ」
「う…まぁ…」
サラリとウインクされて、思わず固まる。なんかすごく恥ずかしい事を言われたような気もするけど、それ以上考える事が出来なかった。寂しげに笑った賢者の顔が近づいてきて、軽く唇に何かが触れたからだ。
何か小さく呟くと、何事も無かったように手を離される。早くドア出してって促されて、慌ててポケットをまさぐった。
いつも通りすればいいよ、って言う先輩の言葉は正しかった。
ドアを開けると、いつもの白い廊下じゃなくて部屋の入口に出てくる。中に入り鍵を引き抜くと、白い部屋の中には裁決室ってプレートが付いた白いドアが一つと対面に出口と書かれたドアが一つ。出口では無いだろうから、賢者が向かうのはきっと裁決室の方だろう。
これでお別れなんだと思うと、急に寂しくなってきた…。何か話さなきゃって思って、あのって声を掛けたけど、それから先が思いつかない。じっと見つめてくる視線が気まずくて、早く何か言わないとと焦れば焦るほど言葉が無くなっていく。ただ口をぱくぱくしてるだけの俺を見て、小さく笑った賢者が引き寄せてきた。
抱き寄せられた胸は、硬いけどあったかい。なんか安心できるにおいがした。
「本当は行きたくない」
「え…」
「俺もカナトと一緒のバイト出来ないかなとか、考えてた」
驚いて顔を上げると、やっぱり寂しそうに笑っていた。
「こら、そんな顔しない。行きにくくなるだろ?」
おでこをあわせて至近距離まで顔を寄せた賢者に指摘されたけど、今自分がどんな顔してるかなんて、分らない。
「今まで有難う。死んでるし、元気でって言うのもおかしいのか…なんて言えばいいんだろう?やっぱり…さよな、」
全部を言い切る前に力いっぱい賢者を抱きしめる。骨が軋むとか遠慮してらんない。確かに俺も思いついた…けど、その言葉だけは言いたくないんだ。だから、痛いなんて苦情を聞いてやるつもりもない。
「忘れないから」
胸に埋めてた顔を上げて、しっかりと目を見つめて言ってやる。忘れない、絶対に、コイツの事は忘れてやらない。
「俺は、覚えてるから。英雄の賢者とかじゃなくて、腹黒で、二重人格で…だけど、意外と優しいヤツだったって」
「…ふ、ふふ…はっ、あはは…!」
驚いて見つめてたかと思うと、笑い出して、その笑いも本格的なやつに変わってく。そんな笑うこと言ったつもりは無いし、笑うなんて失礼だ!俺は大真面目に言ったってのに、なんで笑うんだって思った。だけど、そうは言えなかった。目の前の賢者の目からは、ぼろぼろ涙が零れ落ちてて、とても言える状態じゃ無い。
どうしたら良いのか、おろおろと賢者を見つめてたら、今度は賢者が力いっぱい抱きしめてきた。
「…有難う」
たった一言だったけど、今まで言ってた言葉とは比べ物にならないぐらい程に心に染みて、嬉しかった。
時間にしては十数秒だったけど、強く抱きしめ合うとお互いに離れる。見上げた賢者は、まだ潤んでたけど、もう泣いてはいなかった。
「もう、行くよ」
「あぁ」
俺に背を向け、ドアに向かって歩き出す。ノブを握ると鍵は掛かっていないのか簡単に回る音がする。あちら側へ押し開ければ目が眩むぐらいの光が出迎えてきた。光に飲み込まれながら、最後にこっちを振り返った賢者は、片手を振った。答えるように振り返せば、前へ向いて歩き出す。賢者が手を放すと、ドアは音を立てて閉まった。
◆
どうやって部屋に戻ったのかはよく覚えてない。
ふらふらになりながら玄関を開けると、既に先輩が戻ってきてたから灯りがついていた。
静かに中を覗き込むと、部屋の中を歩き回っていた先輩と目が合う。俺の顔を見て、安心したように息を吐いたのが分かった。
「お帰り、カナトくん」
「…せん、ぱい…」
俺から出たのは随分と掠れた声。酷い声だったのに、先輩は笑う事もせずに無言でこっちへ寄ってくると、思い切り抱きしめられた。賢者の時とは違い、温かさも柔らかさも感じない。冷たくて硬い感触だけど、とっても優しい。
「よく頑張ったね」
偉い、偉いと子供を褒めるみたいに頭を撫でられる。何故だか今はそれがとっても嬉しくて、縋るように先輩のローブを掴む。
「なんで…寂しいんだろう…人の死なんて、沢山見てきたはずなのに…」
「うん、そうだね…残される側って言うのは、いつでも寂しいよね…」
ああ、そうか。俺が、置いていかれたからか。
置いていかれたって思うほど、俺は賢者の事を特別に思ってたのか。今更気付くとか間抜けすぎる。もう会えない相手の、唯一の願いを思い出す。
晴れ渡った空の下、賢者たちのお陰で平和を取り戻した街を前にして、触れるようなキスをした後に囁いた言葉は絶対に守ってみせる。
苦しそうに笑った賢者が言った言葉は、 「忘れないで」
(さよならの話)
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