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第4話 続・おにーさんと資料室*

   エリオットさんの形の良い唇を自身の赤い舌が舐め上げる。その赤から目を逸らすことができない。むしろ吸い込まれるように顔が近づいていく。キスできそうな近さまできて、二人の間にエリオットさんの手のひらが差し込まれた。 「気が変わった、味見はやめる」  少しだけ顔を押されてので、大人しく体を引くと阻んでいた手もどく。開けた視界の先には、溢れ返る色気を垂れ流しにして、悪そうに笑うエリオットさんがいた。 「ギャップ萌えやばいわ…お前、逸材過ぎ」  褒められているのだろうか?ふわふわしている頭ではよく理解できない。首を傾げるのみで答えた僕に、エリオットさんはクスクス笑いながら僕のベルトに手をかける。金属同士が当たる高い音が耳につく。ぼんやり眺めていれば簡単に外されてしまい、ズボンを下ろされた。  そのまま立ちように指示されて、素直にそれに従う。僕と合わせるように、エリオットさんも座高を上げるよう座り直したので、まるで自分の物を相手の顔へ押し付けているような体勢になってしまい、恥ずかしい。とても見ていられなくて、唇を噛み締めて目を逸らした。 「へー…体の割にはデカめじゃん?」 「ひゃう?!」  下着越しに盛り上がったところを指でなぞられ、その度に足から力が抜けそうだ…。形を確かめるように何度も周囲を触られて、今まで感じたことが無い刺激に襲われる。痛いような、むず痒いような…刺激が強くて、暴れ出してしまいそうで怖い。 「っあ、やめ、て…!」  上がってきた息のせいか上手く言葉が話せない。それでも必死に首を振って、やめて欲しいってエリオットさんに訴えかける。僕の下半身ばかりを見ていたエリオットさんは、顔を上げると綺麗な微笑みを浮かべた。 「なんで?」 「だ、だって…!」  怖いからって理由を伝えたかったのに…僕を見上げて視線を合わせたまま、僕の盛り上がったそこへ綺麗な顔を寄せられて…思わず言葉を飲み込む。硬くなっている物に頬ずりをして、軽くキスをされると、自身が膨れ過ぎて痛みを覚えた。そんな僕に追い討ちをかけるように、鼻先で僕の物の先をつついた上に、すんと吸われる…! 「ひゃっ、ぁ、ゃだあ…!」  無理やり引きはがすわけにもいかず、エリオットさんの頭へ手をそえる程度しかできない。そんな汚い所を、触るだけじゃなくてにおいまで嗅がれるなんて、恥ずかしさで爆発しそうだ…!  気付けば涙が次から次へと零れていた。みっともなく泣き出した僕とは対照的に、下から見上げているエリオットさんの表情はさっきと変わらない。全てお見通しだと言わんばかりの目が、僕をじっと見つめてきている。 「いーにおいだよ?汗と、おしっ」 「言わないでぇ…!」 「恥ずかしいんだ?可愛い」  手で僕のを揉むようにしながら、何度もキスをされて、腰が揺れる。こんな感覚は知らない…飲み込まれ何も考えられなくなりそうで、必死に首を振ってみるけれど全然変わらなかった。  エリオットさんの手が上の方へと上がってくると、とうとう下着にまで手が掛かる。ああ、見られてしまう、僕の大切なところを、見られてしまう…これ以上は本当にいけない、止めさせなきゃって、分かっている。分かっているのに、口ははくはくと息を吐くことでいっぱいだ。目だけでも止めてって訴えるけれど、エリオットさんは無常にも首を振った。 「味見はやめるっつっただろ?大丈夫、おにーさんに無理矢理ヤられてるんだから、リオはなんも悪くないよ」  もう一度下着越しにキスをしてから、エリオットさんは勢いよく下着をずり下ろした。そうすれば、収まっていた僕の物がぷるんっと外へと飛び出してくる。おへそにつくぐらい上を向いているなんて初めてで、自分でもびっくりする。けれど、エリオットさんは更にびっくりしていた。 「マジ?剥けてない…」 「むけ…?」 「あー…でも、ちょっと頭出てんな…これならいけるか?」  これ以降はよく聞こえなかった。何かを呟きながら、僕の物へ顔を近づけて観察をして…戸惑いもなく直接触ると、くにくにと弄り始める。 「ぁう…?!」  腰が抜けそうな感覚に、上着を掴んでなんとか耐える。恥ずかしいよりも先に、不思議な刺激を連続で与えられて、それどころじゃない。 「痛ッ?!」  突然の激痛に現実に引き戻された。発生源を探せば、僕の物を思い切り下へと引っ張ったエリオットさんと目が合う。更にその下へと視線をずらすと、無理矢理に引っ張ったせいか、先端の方で皮がすこし剥けているのが目に入る。このせいで痛かったんだ… 「悪い、痛かったな」  ちゅっと先っぽへキスをしながら謝ってきたのに、エリオットさんはやる気満々に腕まくりを始めた。これ以上痛いのは嫌だよ…!もうやめて欲しいって首を振って訴えるのに、大丈夫だと腰をさすられた。 「リオは自分自身に治癒かけれるか?」 「で、できます…」 「良かった。じゃあ、もう痛くは無いぞ」 「本当に…?」 「おう。今から、俺がリオをオトコにしてやるよ」 「おとこ…?」  右手で僕の物を握り、左手に魔力をためている。何が始まるのか分からなくって、怯えながら見つめていると…やっぱりさっきみたいに皮を引っ張られた。 「ぃッ?!う、あ…!」  やっぱり痛いじゃないかぁ?!歯を食いしばって、上がりそうになった悲鳴を噛み殺す。 さっきまで痛いぐらいに上を向いていた僕の物は、今は小さく縮こまってしまっていた。柔らかいそれを、エリオットさんによって無理矢理に引き伸ばされて、止まりかけていた涙がまた溢れてくる。 「リオ、自分に治癒かけて」 「ひゃい…!」  言われた通り、先端に手のひらを当てて魔力を送り込む。そうするとすぐに痛みが和らいで、詰めていた息を少しだけ吐いた。  ほっとした顔を確認したエリオットさんは、僕の手の甲へ軽くキスを落とした。 「じょーず。このままかけ続けて」  もう痛いのは嫌だったから、何度も頷いて了承だと伝える。エリオットさんも頷き返してくれると、止まっていた手の動きが再開された。  治癒を掛けていると分っていても、一度体験した痛みは怖い。反射的に目を閉じてしまったけれど、一向に痛みは襲ってこない。代わりに、ぴりぴりとカサブタを剥がされているような感覚だけが伝わってきた。それでも、目視してしまうのが怖くて、必死に目をつむり、歯を噛み締めて耐える。  唐突に、新しい感覚が加わった。温かいものが先端の方を覆っていて…これはなんだろう?シャワーを浴びている感覚に似てるけれど…気になってしまい少しだけ目を開けば、まさかの予想通りな状況だった。  こんな資料室で、お湯を局部にかけられてるなんて…普通は信じられない。  けれど、今目の前では、エリオットさんの指先から魔法でお湯が出されていて、皮が剥け始めていたところをそれで洗浄されている…と言う、とんでもない光景が目の前に広がっていた。  驚きすぎて声も出せずに見つめている間にも、エリオットさんの作業は進んで行く。いけるかなって声と共に強く皮を引っ張られると、大きく剥けたような気がする…当然ながら治癒をかけているから、痛みはないのだけれど…治癒がなきゃ飛び上がる痛さだったのは想像に固い。  仕上げとばかりに、魔法で隅々まで綺麗に洗われたら、昨日まで見慣れていた物とは全然違う物が現れる。一体自分の身に何が起こったのか…わけもわからず、満足げに笑うエリオットさんを見るとおめでとう!と祝福された。 「これで、リオも大人の仲間入りだ」 「大人…」 「よく頑張ったな」  ぽんって腰を叩かれて、よく分らないけれど、有難うございますと答える。さて、と仕切り直しのように息をついたら、エリオットさんはさっきと同じように床へと座り直した。  あれほど流れてきた水は今はどこにも無くなっていて、魔法で蒸発させたのかな?って素人ながらの想像を膨らませていたら、胡座をかいたエリオットさんが自分の膝を叩いて僕を呼ぶ。 「こっちおいで」  こっちと言うのは、エリオットさんのお膝の上って意味合いで間違いないのだろうか…下半身丸出しで固まっていた僕を催促するように、エリオットさんはもう一度膝を叩いた。  間違いないみたいだ…失礼にならないのかな?でも、本人に指示されてるし…迷いながらもゆっくりと体を動かす。 「座って」  流石に、そこへ跨いで座る勇気はなかった…間に収まるように横向きで入り込むと、不満そうに頬を膨らませて僕を見下ろすのが目に入る。  うう…恥ずかしいし畏れ多いし…勘弁して欲しい。縮み込むように俯いていたら、つむじにキスが降ってきた。 「頑張ったリオに、おにーさんがご褒美をあげよう」  ギラついた目で優しく微笑むなんてちぐはぐな事をしながら、エリオットさんの手は僕の下半身へと伸びていく。恥ずかしくて合わせていた膝を軽く押され、手が滑り込む程に広げられると、迷うことなく僕の物を握り込んだ。 「ひぅ?!」  縮み込んでいたのを、ひたすらに優しく揉まれると段々むずむずしてくる。息も上手く吸えなくなってきて、はくはくと口を動かしながら耐えていたら、空いている方の腕が僕を抱き込むように肩へ回された。  誘導されるようにして、力が抜けてきた体をエリオットさんの胸元へよりかける。目を閉じて、這い上がってくるビリビリとした刺激を逃がすことに努力するけれど、強まっていくばかりだ。このままこの刺激が続いたら、どうなってしまうのか…未知の領域が怖くて堪らない。  僕の心配をよそに、エリオットさんの手の動きは次第に大胆になっていき、さっきまで小さかったはずの僕の物は、与えられる刺激によって気付けばみるみる膨れ上がっていった。 今までとは違う、初めて見る物に言葉を失う…自分の体の一部なのに、こんなにも変わるなんて…ピクッと勝手に動きながら、既におへそに付くぐらいまで立ち上がっている。先から何かトロっとした物が零れていて、それをエリオットさんの指がすくって塗りつけていて…動きを見ているだけで興奮してしまう。 「はっ、んん…!」  荒くなる呼吸の途中で、漏れそうになる声を慌てて噛み殺す。我慢しているのに気付いたエリオットさんは、くすりと笑うと顔を寄せてきた。音を立てて額にキスを落とされる。 「我慢しなくていーんだぞ?」 「ッぁ、で、でも…!」 「きもちくないの?」 「よく、わかっ、んッ、」  先の方にある、他の所より少しだけ出っぱった所を刺激されて、一際大きく腰が揺れる。今までで一番強い刺激に驚いていると、エリオットさんにも伝わってしまったみたいで…何度もそこをこすりあげられた。 「ひっ?!あっ、やぁ!」  霞み始めた視界の中、やめて欲しくてエリオットさんを見上げる。必死に何度目かわならない、首を振る主張をしてみるけれど、やっぱり腕は動きを止めようとしない。 「あぅ、や、やら、でちゃ…!」  込み上げてきた尿意のような何かを必死に堪える。このままじゃ、本当に出てしまう…!粗相をしてしまう前に、早く止めて欲しいのに…!  エリオットさんは、目を細めながら自分の唇をぺろりと舐めると、僕の耳元へと唇を寄せた。 「いーよ、イきな」 「やらぁ…!もれちゃうよぉ…!」 「だいじょーぶ、おにーさんに見せてご覧?」  強く扱かれた瞬間に、腰が跳ね上がる。それと合わせるようにして、我慢していて物をぶちまけてしまった。爆発したような感覚に、腰の震えが止まらない。  何か、耳元でエリオットさんが話してるけれど、意識が朦朧とする…  ただでさえ霞んでいた視界は、気付けばとうとう何も見えなくなってしまった。

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