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《想いの正体》
それから数日が過ぎる。
その間も、あずまに触れたくなる気持ちは無くならず、この感情の正体がわからないまま、それを無視して、あずまとともに生活を続ける。
抱きついたり、キスしたり、冗談めかして絡んでもあずまは笑うのみ、強く拒否されたことはなかった。
(いっそ、俺の欲求をぶつけてみたら…あずまさんはどんな反応を返してくれるんだろう)
笑って許してはくれないかな…
布団に入り、いつもの様にあずまを背後から抱き寄せる。
「あずまさん」
「ん?」
「俺、ちょっと前から、あずまさんのこと、性的な目で見てしまうんすけど、どうしてですかね?」
「え?」
「……あずまさんに触れたい」
するりとシャツの裾から肌に触れ、あずまの胸元を弄る。
「っ、け、敬大くん、それはただの欲求不満だから」
その腕を不自由な両手で抑えながら答えるあずま。
「どうしたら、いいと思います?」
「彼女は?」
「いないっすよ」
「好きな子がいたら、告白してみるのもいい、もう大学生だから、そういう欲求があるのは普通だから」
「好きな子…、たぶん俺、あずまさんが好きっす」
「は?え、それは、何か勘違いしているだけだ、今ここに私しかいないから…、敬大くん?」
「あずまさん、好きです、っ」
ぎゅっと後ろから抱きしめて、小さく想いを囁き、細い首筋を下から上へと舐めてみる。
「っ、敬大くん、待って、」
あずまはびくっと震え、焦ったように抱擁から抜け出そうとしているが…
「待てません、少し付き合ってください」
構わず胸を弄りながら、左手をあずまの下着の中へと滑り込ませ、直接あずまの陰茎へ指を触れさる。
「敬大くん!?そんなところを…待、ぁ…、ッ」
「あずまさん、ハァ」
振り返ったあずまに、熱く口づけを落とすと、さらに興奮は高まっていく。
「んっ…ふ、」
あずまの中心をさすりながら、柔らかな唇に吸い付き、唇の割れ目を舌でなぞる。
ガバッと、不意にあずまは布団から起き上がり…
「ッ!敬大くん!…駄目だ、こういうことは、女の子と…」
「女の子より、あずまさんがいい」
逃れるように壁を背に座って話すあずまに、さらに正面から近づき、身体に触れながら囁いて、そっと唇を重ねる。
やっぱり、柔らかくて気持ちいい…
「っ、敬大、くん!駄目だ!」
ドガッ!
あずまは、とっさに興奮して迫る身体を蹴り飛ばす。
「っ、あずまさん」
勢いのまま尻もちをつき、ベッドから落ちそうになる。
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