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《精の発散》
「あずまさんだってまだ若いんすから!当然っすよ、謝んないでください」
そう微笑んで、あずまにローションとティッシュを手渡す。
「ありがとう、後ろでするから気にしないでくれ」
「あずまさん、できます?手伝いましょうか?」
「大丈夫だから」
「本当に?」
「流石に手伝ってもらわなくても大丈夫だよ」
優しく断るあずま。
「そうっすよね」
手伝いたいなんて、やっぱり普通じゃないか…
あずまの存在を打ち消しながら、再びビデオを再生する。
画面から漏れる女性の喘ぎ声、ローションを使い自分の勃ち上がったブツを扱きあげながらフラストレーションの発散をすべくAVに集中する。
呼吸は上がり、硬くなったソコはちゃんと反応するし、イケそうな気分になる。
しかし、
後ろから、もう一人の熱い息遣いが聞こえてきて、画面から目を離し、こっそりあずまを窺ってしまう。
俯きかげんに、画面を見ながら声を殺して、短く息を吐き、ソコを摩擦し続けていたけれど、ついに…
「ハァ、…んっ、ふぅ…」
小さくふるっと震えてあずまは達した。
(……あずまさん、イク時、こんな顔してるのか…)
大きく息ついて、そこをティッシュで拭いながらちらりとこちらを窺うあずま。
じっと見つめていたため視線が合う。
「……!」
はっと、やや恥ずかしがるように頬を染め、微笑み、髪をかきあげながら…ふぅ、っと長い息をついて視線を斜めに流す。
そんな色気を感じさせる仕草にドクンと心臓が震える。
ゾクリと、抑えられない熱い何かが、内側から滾り、自らを激しく扱いて、あずまを見つめながら…
「ぅ!」
びゅくびゅくっ!と熱いほとばしりが弾け出した。
「ぁ、ハァ…えっ」
っと…
俺、今…あずまさんでイってしまった…。
「……」
アダルトビデオ、必要ないかも……。
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