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「入れてればそのうち慣れる。その間、こっちの練習しようか」  長い指が唇へと触れてくる。  ベッドに座ってズボンを寛げ、開いた脚の間に来るよう浩也は日向に告げてきた。  ジンジンと引きつるような痛みと吐き気を覚えながらも、命じられるまま膝立ちになって日向はノロノロと移動する。 「ふっ、くぅっ…… 」  動くたび、中が擦れて酷く痛い。それでもどうにか足の間にたどり着いて見上げると、 「(くわ)えて」  ペニスを取り出した浩也が命じる。まだ完全に大きくなりきっていないそれは、それでも十分質量があり、口に入り切るかどうかも分からない。  全裸でアナルに棍棒を挿され、手首を背後で縛られたうえ、口での奉仕を求められている状況に、セックスをしたことの無い日向の頭は混乱し、現実についていけずにいる。  けれど、言う通りにしなければ関係が終わってしまう。それだけは嫌だと思った日向は口を大きく開いて浩也のペニスを受け入れた。 「んっ」  一応口へは含んだものの、どうすればいいのか分からず、(ひざまず)いたまま浩也の顔を見上げれば、 「もっと奥まで咥えて。口をすぼめて舌を使えるように、とりあえずやってみろ」 と命じられ、舌を動かして鈴口を舐めると少し苦い独特な味が口内に広がる。  それを我慢して懸命に舌を動かしていると、頭をガシリと掴まれた。 「頭も動かせ」  両手で頭を上下に揺さぶられ、深く侵入してきたペニスが喉奥を深く穿ったため、苦しさに涙がポロポロとこぼれ落ちる。 「グゥッッ、ウッ……」 「奥までって言ったらこれくらいだから。ちゃんと喉を開けるようにならないとな。慣れれば喉に当たる感覚で気持ち()くなるらしい」  涼しい声で告げられて、咥えたまま小さく頷く。  それから、暫くの間頭を揺らされ頭の中がぼやけてきた。棍棒のせいで床へと尻をつくことが出来ないため、膝立ちよりも尻を落とした姿勢をとり続けねばならず、疲労で膝と(もも)が震えて冷や汗が滲んでくる。

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