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「早くしろ」  言われた日向は迷いを断ち切るように瞼をギュッと瞑り、その長大な物を頬張った。 「……っぐふっ… っぐぅっ…… 」  それからは、ペニスを舐める日向のぐぐもった呻き声と、浩也の指が後孔のローションを掻き回すグチュグチュという音が、静かな室内に響きわたる。  口の中には含み切れないほど大きく育った浩也のペニスを、下手ではあるが必死に舐めしゃぶるその姿に、浩也の嗜虐心は更に煽られる。 「もういい…… 」 「っうぅ! 」  言いながら、既に三本挿入していた指を引き抜くと、日向が呻いた。  ――十分とは言えないが、泣いている姿を見るには丁度良い。  考えながら浩也は口角を引き上げる。  浩也の言葉を受けた日向はノロノロと起き上がり、ベットの上に正座をすると、不安そうに浩也を見た。黒目がちの大きな()からは今にも涙が零れ落ちそうだ。 「上手に出来なくて、ごめんなさい」  必死といった表情を浮かべ謝罪を紡ぐ日向はきっと、浩也が『もういい』と放った言葉が、自分が上手にできないからだと思っている。  あえてそれを訂正せず、 「初めてだから仕方ないけど、反省してるなら…… 」 と告げれば、何でもすると答えた日向に、浩也は自らのいきり立ったペニスの根元を片手で支え、微かな笑みを口元に浮かべ言い放った。 「この上に座って。せっかく慣らしてやったんだから、自分でこれを入れるんだ」  日向の顔から一瞬にして色が消えた。   *** 「…… え?」  日向は浩也のペニスを見つめ、フルリと体を震わせた。  ――無理だ…… そんなこと出来ない。  思わず首を横へと振りそうになるけれど、『何でもする』と言ったのは自分なのだと思いだす。 「……はい。分かりました」  絞り出すように返事をし、浩也の腰を跨ぐように膝立ちになる日向をの姿を浩也は黙って見つめている。

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