21 / 213

20

 恐る恐る太いペニスを手で掴み、それを自らの後孔へと宛がおうとするけれど、本来排泄器官であるそこは、ローションで滑るせいもあってなかなか侵入を許してくれない。  どうしたらいいのか分からず、早くしないと呆れられると思った日向は焦るけれど、初めての上、自分でペニスを受け入れるなんて無理だった。  蒼白になりながら途方に暮れる日向の様子に、黙って見ていた浩也がようやく口を開く。 「手伝ってやるよ」  言うなり尻を鷲掴みにされ左右に強く引っ張られた。 「っ痛い! 」  握られた尻が痛くて涙が溢れだす。引っ張られた事によりアナルの中が外気へと触れ、その感覚に日向の体は大げさなくらいビクリと震えた。  そして、次の瞬間。 「っいっ!」  宛がわれた彼の切っ先がアナルの中へと侵入してくる。あまりの痛みに腰を浮かせて逃げようとすると、 「…… まだ先が少し入っただけだ」 今度は腰を掴まれて、逃げることが出来なくなった。  ――痛い!怖い! 涙を流し、無意識のうちに逃げを打った日向だが、次の瞬間……激しい痛みに目を見開いて悲鳴を上げた。 「っ!ぅあぁっ!」  浩也が日向の腰を引き降ろし一気にアナルを貫いたのだ。  引き裂かれるような痛みに、アナルの中が切り裂かれたように痛くて熱い。瞳からは涙が溢れ、目の焦点が合わなくなる。  更に、貫いたまま上体を起こし胡座をかいた浩也の腕が、日向の膝裏を抱え上げた。 「っあぅぅ…… いたい!」 「…… 狭いな、だけど悪くない」 「やぁっ…… 助けてっ!」  足での支えを無くしたために、体の重みで更に結合が深くなり、パニックになった日向は浩也の腕の中で暴れるが、それはあまりにも弱々しい。

ともだちにシェアしよう!