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「お前の泣いてる顔、結構クる」
そう呟くと、浩也は律動を始めた。
「あぅっ! うぅっ…… 」
串刺しのような体勢で下から激しく突き上げられ、痛みに喘ぐ日向が一糸纏わぬ姿なのに対し、浩也は学園の夏服である半袖のワイシャツをきちんと身に付けていて、スラックスだけを寛げている格好だ。
「ううっ… いた……痛い!」
容赦無く腰を打ち付けてくる為、揺さぶられる度に不安定な足がブラブラと力無く揺れる。
それは、実際には短い時間かもしれないけれど、日向にはとてつもなく長い時間に感じられた。
「っいぅっ…いやぁ…ぁ」
広がってしまったアナルからは、グチュグチュというローションの音が聞こえてきて、その卑猥な響きが二人が繋がっている事実を否応なしに伝えてくる。
繋がる喜びなんて微塵も感じられず、早くこの時が過ぎることだけを願って、快楽には程遠いこの行為を日向は受け止めていた。
叫び声はすすり泣きになり、限界を越えた体が小刻みに震えだした頃、支えていた浩也の手がいきなり脚から離される。日向がベッドへ倒れ込むと、繋がったまま今度は両脚を肩へと担がれる格好にされる。正常位の腰が浮いたような形だ。
「ゴホッ…うぇっ」
ベッドに背中が落ちた衝撃で日向はえずいた。
――まだ続くの?
堪えきれずに更に涙が溢れ落ちる。
「綺麗な顔がグチャグチャだな」
言いながら、唇の端を上げる浩也のその頬は、その興奮を表すようにうっすらと赤く上気しているが、今の日向には見る余裕もない。
「矢田部も自分の手ぇ使ってイケよ」
弱々しく震える日向に浩也が更に酷な命令をした。
「…… えっ? 」
言われた日向は意味が判らず掠れた声で尋ね返す。
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