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「あのっ、まだ痛くて、だから今日は……」  断る権利は無いけれど、せめて治るまでは許して欲しいと懸命に頼み込む日向に対し、 「分かった」 と浩也が言ってくれたから、安堵して礼を言おうとした時非情な声が日向に告げた。 「じゃあ確かめるから、脱げ」 と。 「…… っえ? 」  言われた意味を分かりたくなくて思わず聞き返してしまう。 「脱いで俺にケツ見せて、それでダメそうなら口でしてもらうから」 「……それは」 「嫌なら"止めます"だ。これは、ヒナが誰にも喋らないようにする為の保険」  携帯電話を操作して、先日日向に送られてきた写真をかざす。 「オナニーしてる写真、バラ撒かれたく無いだろ?」  愉しそうに微笑みながら告げられて、自分の気持ちが全く信用されていない事に悲しくなった。 「そんなことしなくても、僕、誰にも言わないです」 ――貴方が好きだから。  心ちの中でそっと付け足す。 「人の気持ちなんていつ変わるか分からない。そんな事より脱ぐか止めるかさっさと決めろ。止めるなら俺は帰るけど」  浩也の声が冷たく響く。  こんな風に言われてしまえば日向に他の選択肢は無い。  指の震えを必死に抑え、自分のシャツへと手をかけた。

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