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 三階にある教室の窓から見える景色は、見晴らしが良くて好きだった。 「……っあぅぅっ」  けれど今、日向の視界は涙の膜に覆われ歪んでしまっている。  今、日向は浩也に命令されるがまま、自分の机の上で四つん這いになっていた。  窓へと顔を向ける格好で、体にはなにも(まと)っていない。    外から見えてしまうから、机の上は嫌だと頼んだが 『三階だから見えるとしても顔くらいだ』 と冷たく言われ、それでも躊躇(とまど)うそぶりを見せると、うるさいとばかりに左の乳首を強く捻り上げられたため、そこは熱を持ちジンジンとした痛みを帯びている。  靴下と上靴だけは履いたままで良いと言いながら、その格好の滑稽(こっけい)さを鼻で笑った浩也の指が、後ろから…… 日向のアナルを弄っていて、痛みと羞恥がない交ぜになって涙と嗚咽が自然と漏れた。 「結構腫れてるな。今日は無理か」  コンドームを被せた指を、第一関節くらいだろうか? アナルへ挿入していた浩也が無理だと口にしたのを聞き、安堵に力が抜けた瞬間。 「っぅああっっ! 」  抜いて貰えると思った指がいきなりズブリと奥まで差し込まれ、パニックになった日向の体は無意識のうちに前へと逃げを打つ。 「そんなに外に見せたいのか?」  思わず窓に手をついてしまい、冷ややかな浩也の指摘に日向はハッと我へと返った。 「お願い。抜いてください」  涙をポロポロと流しながらも振り返り、弱々しく懇願する日向の姿に煽られて……冷静な顔を保ちながらも浩也はこのまま貫きたいという衝動に駆られるが、それを押さえて指を引き抜く。 ――また裂けたら当分使えなくなるからな。  日向は机上で震えながら、引き抜かれた衝撃に耐えている。 「こっち向いて、机(また)いで座って。そうそう偉いぞ」  髪へと触れ、優しい声音で囁けば……こんな状況にも関わらず、嬉しいのか? 日向は大きな瞳を瞬かせほんのりと顔を赤らめた。

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