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「いたいっ!」  クリップを外そうと無意識に動いた手は浩也によって捕まれてしまう。 「外そうとするなら縛るから。出せるまでそのままだ」  縛られるのは嫌だから、日向は机の端を掴んでもう片方の尖りを挟まれる痛みに耐えた。 「…… ぅうっっ」  羞恥に涙が零れ落ちる。 「そういえば、昼休みのこと聞きたいって言ってたよな」  思い出したかのように尋ねてくる浩也へと、痛みを堪えてなんとか頷く。 「仲良く振る舞ったほうが色々やりやすいだろ。 一緒にいるのを見られて余計な詮索(せんさく)されるより楽だ。付き合ってるって思い込んでる奴もいるみたいだしな」 「あぅっ」  言いながら、クリップを指で軽く弾かれて引きつる痛みに日向は喘いだ。 「だからヒナもそれなりの素振(そぶ)りをしろよ」  左の尖りを引っ張られ、痛みに体をよじりながらも日向が必死に頷けば、馬鹿にしたように喉で笑われる。  それから暫しの間浩也はクリップを弾いたり引っ張ったりしていたが、突然指に力を込めると左右のクリップを両方同時に引き剥がした。 「いたいっ!」 「自分で出すのは無理みたいだな。その姿にも飽きてきたし」    激しい痛みに身体がガクガクと震えだす。  机を掴む指先は、力を込めすぎたために爪が白くなってしまっていた。解放された胸の尖りは熱を帯びてジンジンと痛み、どういうわけか徐々に痒みを帯びてくる。  日向の大きな瞳から、さらなる涙が溢れ出した。  と、その時。 「あぅっ」   突如胸を襲った感触に華奢な体がビクリと跳ねる。 「……なっ」  ヒリヒリと痛む胸の尖りを浩也が舐めているのを見て、日向は驚き動きを止めた。 「くぅっ」  乳首を舐める舌の動きは執拗で、追いつめられた日向の体は、そこから生まれた知らぬ快感を従順に受け入れ始める。

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