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「……ぁふぅ…ん」
体内 から異物が取り除かれ、気持ち悪さと排泄感に日向は体を戦慄 かせた。
「ここ、まだヒクついてる」
食 むものを失っても尚、伸縮を止めないアナルの縁を指先でツッとなぞられて、ヒクッヒクッと不自由な体は揺れるけれども、射精感に脱力しきった日向の瞳は虚ろに宙を見つめている。
初めて前への刺激も無しに迎えた絶頂は激しすぎて、その感覚の凄まじさに放心してしまったのだ。
「凄いイキッぷりだったな」
馬鹿にしたように告げた浩也が拘束具を解いた途端、痺れて麻痺している手足が力無くベッドへの上へと投げ出される。
「……うっ…うぅっ」
刹那、日向の目から涙がポロポロと溢れだした。
「辛かった?」
頭を撫でながら尋ねる声へと頷いてしまいたい衝動をどうにか抑え、ゆるゆると首を横に振れば、浩也の動きが一瞬止まる。
「……きもちよかったです」
絞り出した言葉の半分は偽りだが、随分と混乱している頭の中で日向が導き出した答えは、
『辛かったけど、体は感じてしまったし、苦しかったけれど痛くはされなかった』
というひどく曖昧な物だった。
それに、浩也に突き放されたくないと願う日向には、他の答えを言うことが出来ない。
「そう、気持ち悦かったなら……もっと太いの挿入 れてやるよ」
「っえ!? ……あうぅ!」
突然髪を鷲掴みにされ驚いた日向が見上げると、意地の悪そうな笑みを浮かべた浩也の瞳と視線が絡む。
残酷な色を浮かべたそれに、恐怖を覚えた日向の体がガクガクと震えだしたのを見て、更に笑みを深めた浩也が囁いた。
「淫乱なヒナは足りなかったんだろ?」
「……っあぁ!」
突然体を伏せに返されて強い力で腰を捕まれる。
すぐに後孔へ触れた切先が、メリメリと壁を広げるように体の中へと入ってきた。
「あぅッ! やぁッ――!」
それは、バイブなどとは比べものにならないくらいの質量で……。
「うぅっっ……ふくぅっ」
初めての時のような痛みは無いものの、凄まじい圧迫感に吐き気を覚えた日向は呻いた。
「だいぶ慣らした割にはキツいな。だけどいい具合に蕩 けてる」
「うぅッ……アァッ!」
気持ち悦い場所を掠めるように一気に奥まで穿たれる。
「ほら、ヒナの淫乱な体が喜んでる」
さらに、意思に反して僅かな兆しを見せてしまったペニスを握られ、驚きに目を見開いた日向は細い体を強張らせた。
「……うぅっ」
「バイブで達 けたんだから、俺のでもイケるよな。それともヒナは……好きな男のより機械の方が好き?」
「……ちがっ…ああぁッ!」
意地悪な質問をされて首を横へと振った途端、浅い場所を何度も擦られ愉悦が体を突き抜ける。
それから、力の入らない体を何度も穿たれ続けた日向だが、終わりの見えない行為の中、機械ではなく浩也自身と繋がっていることだけが、追い詰められた状況の中で唯一といえる救いだった。
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