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――あたたかい……だれ?  背中に心地よい温もり感じ微睡(まどろ)んでいた日向だが、体を反転させて相手を見た瞬間、一気に意識が覚醒した。 「あっ、梓さん!」 「あれ? 日向くん目が覚めちゃった? まだ早いから寝てていいよ」 「なんで?」 「なんでって、いつも一緒に寝てたじゃん」 「そうだけどっ」  確かに、一人暮しを始める前は当前のようにキングサイズのベットに三人で寝ていたのだけど、高校生になった今では、なんだかとても恥ずかしい気持ちになってしまう。  思い返せば日向を間に挟んで寝ていても、二人は自然にキスをしていたし時には性的な会話もしていたような気がする。  二人の行為中に目覚めてしまった事もあったようで、幼い時にはどうして彼らは裸なのだろう? と思ったが、『まだ寝ていても大丈夫だよ』と優しく頭を撫でられれば、そのまま眠りに落ちてしまった。  ある程度の年齢になると、日向が夜中に目を覚ました時2人がいなかった記憶もあるから、きっと相当なお邪魔虫だったに違いないと今なら分かる。 「久しぶりだから照れちゃった? 顔、赤くなってる」 「僕はもう高校生だから添い寝しなくても……」  やんわりと別々が良いと梓に伝えたかったのに、口を開いたら直接的な表現になってしまう。 「……そっか」  それに答える梓の声はあまりに暗く沈んだもので……。 「違うからっ、ちょっと恥ずかしかっただけで、やっぱり一緒に寝ても平気だよ」  悲しむ顔を見たくなくて前言を撤回すると、梓は笑って日向の体を抱き締めた。 「気を使わなくていいんだよ。ちょっとからかっただけだから。少し寂しいけど日向くんはもう高校生だもんね。だけど、今回だけは一緒に寝てもいい? 子離れ出来ない親みたいで恥ずかしいんだけど……」  日向が頷きで答えると、抱き締めてくる腕へと力が篭ったけれど、それ以上梓は何も言わなかった。 ――梓さん、ずっと起きてたのかな?  目が覚めた時、梓が起きていた様子だったのを思いだし、日向は不思議に思ったけれど、温かな彼の体温に身を任せるうちに瞼が自然に降りてきて……吸い込まれるみたいに再び深い眠りへと落ちていった。

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