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「セイさん、この子も犯ちゃっていい?」 「うん。最初は貴司と遊んで貰う約束だから、あとで沢山遊んでやって。今日は特別に貴司の顔を見せてあげるから、ちょっと休憩して俺の猫とお友達が遊んでるのを見学しよう。少し疲れただろ?」  思いもよらない彼の提案に驚愕し、日向が瞳を見開いた時。 「面白そうじゃん。ちょっと待ってて、今終わりにするから」  視界に入ってこない場所から聞こえてきた声に続いて、響いてきた嬌声と肌と肌とが激しくぶつかる音に、無駄だとは分かっていても逃げたくて日向は暴れだす。 「嫌っ! 離してっ! ……離せ!!」 「ダメだよヒナちゃん。可愛い顔してそんな言葉使っちゃ」  けれど、笑みを浮かべた聖一の指に喉のあたりをサラリと撫でられ、猛禽類に睨まれたみたいに怯えた日向は動きを止めた。 「そう、いい子だ。靴、履いたままだったね」 「ひっ! あぁっ……セイっ……セイ!」  ガタガタと震える日向の足から靴を脱がせる聖一の涼しげな表情と、聖一を求める悲痛な声に日向は激しく混乱する。 ――恋人って……彼のこと? でもだったらなんで。 「あれ? これって……ヒナちゃんは浩也に追い出されたんじゃなくて、逃げ出して来たのかな?」  必死に思考を巡らせていると、足元から驚いたような聖一の声が聞こえてきた。 「あぁっ」  突然強く引かれた足首に痛みを覚え、日向は小さく声を上げる。見れば足首から伸びた鎖を聖一が握っていた。 「違うっ」 「違うの? まあどっちでもいいけどこれは使えそう。さて、前置きはこれくらいにして、ヒナちゃんも遊びの準備をしないとね」  鎖を指で弄びながら口角をあげた聖一が、周りにいる男達へと指示を出せば、二人の手が日向の体に伸びてくる。 「やだ! 止めてっ、離して!!」  手の拘束が離れた途端、日向は必死に逃げを打ったが力の差は歴然だった。

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