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 どこで道を間違えたのか?  あのまま浩也の部屋にいれば良かったのか?  けれど、斗和の顔を思い出せば、それもできない話だった。  必死に思考を巡らせてみても、行動の結果はすでに目の前にあり、それを今から変える事など出来やしない。  涙を堪える日向の睫毛(まつげ)が細かく震えた。  浩也が自分を貸すと言ったとは信じたくないけれど、彼の側に居たいなどと言った日向は、きっと最初から(うと)ましい存在だったに違いない。  きっと浩也は、日向を切り捨てる為に斗和へと会わせたのだ。  そして、日向をリビングに繋いだのは、行為が済んだ後でそれを告げるつもりだったから。だとしたら、聖一に自分を貸すと言ったのもたぶん嘘では無いだろう。 ――これは罰だ。  近くに居たいだけならば、わざわざ体を繋げなくても、時間をかけて友達になる方法が他にあった筈だ。  だけど、焦った日向はそれしか方法が無いと自分に言い訳をしながら、セフレという一番安易な道を選び取ってしまった。 ――浅ましい、弱い僕への、これは……罰なんだ。  こらえていた涙が一筋頬を濡らす。 「可哀想に。散々尽くした相手に裏切られて」  聖一の声が違う事を言っているのは分かったが、返答する気力も無かった。ただ、罰なのだという思いだけが、日向の心を埋め尽くす。 「忘れさせてあげるから……溺れちゃいな」  さらに降ってくる声に顔を上げると、真上から覗き込んでくる聖一の綺麗な顔が日向の瞳に逆さまに映り、憂いを帯びた表情に、魅入られたように息を詰めたその瞬間――。 「ふぐぅっ!」  髪の毛を強く背後に引かれ、仰け反った日向の口内へ前にいる男が指を二本同時に挿し込んできた。そのまま、喉の奥へと何かを押し込み抜き去られた掌が、今度は口が開けないように日向の口を被ってしまう。 「んぅぅ!」  吐き出すことができないから、飲み込むしか方法がない。日向の喉が上下したのを確認すると手が離れ、その後聖一の指示があってようやく手足の拘束が解かれた。  のろのろと体を起こした日向の目の前に広がったのは、ピンクしかない異様な部屋で――。 「あっ」  この時、広いベッドの奥に横たわる人物が初めて見え、日向は思わず息を詰める。  静かになったと思っていたが、それは行為が終わったせいでは無かった。拘束された男の口が、首を跨ぐ格好で座る男のペニスに塞がれていたからだ。  それを知った日向は思わずその光景から目を反らした。

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