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「くっ……うぅっ」  痛みに耐えるために噛み締めた日向の薄い唇からは、ぐぐもった声が漏れている。  なんとか逃れようと身を捩る日向の肩へと歯を立てたまま、浩也が片方の腕を移動させ胸のあたりへと触れてきた。  そして怯えの為か? 本人の意思とは関係無しに僅かに芯を持ち始めていた小さな尖りを、親指と中指とでくびり出してから人差し指で弾いてくる。 「あっ……あぅぅっ」  慣れた刺激に体が勝手に反応し、むずがゆい疼きを覚えた日向は背筋をヒクリとしならせた。  混乱のあまり、ついさっきまで止められなかった体の震えが治まっている事にも気づけない。 「汚いから、触られたくないのか?」  ふいに、肩から口を離した浩也が耳許で囁いた。 「……わかっ…ない」  質問の意味を理解することが出来ないから、そう返事をするだけで精一杯で――。 「あぁ! やぁっ!」  答えた途端、浩也に耳を()まれたため、驚いた日向は前へ逃げようとするけれど、胸を弄んでいた浩也の手が今度は顎を掴んできて、上向きに固定されてしまえば動くことができなくなった。  それから、しばらくの(あいだ)耳を舐められ、クチュクチュという卑猥な音が直接脳へと響いてくる。徐々に熱を帯びてくる自身の体に恐怖を覚え、日向は浩也の腕を掴んで引き剥がそうとしたけれど、刹那、一旦耳から口を離した彼が耳朶(みみたぶ)を甘噛みした。 「くっ……うぅ…ん」  思わず吐息が漏れてしまう。  そのまま、熱を持ってジンジンと痛む肩へと舌を這わされて、日向の体へと鳥肌が立った。 「いや……おねがいっ…離して」  掴んでいる浩也の腕へ爪を立てた日向だが、病み上がりの弱った体では大した抵抗にならない。 「嫌? 違うだろ、ヒナ。ほら、もうこんなになってる」 「ひっ! やぁ!」  顎から離れた浩也の手が下へと動き、ペニスをなぞってきたものだから、直接的な刺激に日向は体を大きく震わせた。  恐る恐る視線を下げれば、そこに見える自身はしっかりと形を変えてしまっている。

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